※日経エンタテインメント! 2022年9月号の記事を再構成

地元の同級生5人で結成された5人組YouTuber、コムドット。互いに切磋琢磨することで、自らの枠を広げてきた。ここに来るまで思いがけず起こった出来事も含めて、約4年間のあゆみや思い出を振り返ってもらった。そして彼らが掲げる“日本を獲る”という夢に到達するため、必要なこととは?

(写真/アライテツヤ ヘアメイク/大木利保 スタイリスト/吉田ケイスケ)
(写真/アライテツヤ ヘアメイク/大木利保 スタイリスト/吉田ケイスケ)
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20年の暮れまでに登録者数50万人を達成し、翌21年末には300万にまで激増させた。見事に目標を達成し続けてきたが、1番難しさを感じたのは21年内の100万人から200万人の間だったという。6月にコロナ禍にもかかわらずYouTuber同士で誕生会を開いたことや、9月にはコンビニで騒いでいたとされ近所の住民からの通報が報道されるなど、相次ぐ炎上騒動もあり、強い向かい風が吹いた。

炎上で学んだこと

――21年内の達成を掲げた登録者数300万人は12月11日に達成しましたが、どんな経験でした?

やまと 炎上騒動は反省すると同時に、勉強になった側面も強くあります。僕たちはコロナ禍に急激に成長したクリエーターで、大衆の前に立ったこともなく、やりとりはコメントとDMだけ。その状況だと自分がどれぐらいの影響力を持っているかが分かってなかった。炎上によってこれだけの人たちをガッカリさせるんだって気付いてからは意識が変わりました。影響力を持つ立場としての格が上げられたと思っているので、重要な出来事でしたね。自分たちが招いたことではありますが、向かい風に変わったなという印象はありました。歩みを止めないためにも、それをひっくり返すパワーが必要でした。数字の面で厳しかったのも事実です。

ひゅうが 300万人っていう目標を掲げてなかったらそこまでプレッシャーもなかったんでしょうけど、前に進みたいのに数字が戻ってしまうのはきつかった。それまでは毎日1万人増えてたのが100人減るっていうのは、実質1万100人減ってるっていうこと。伸びしろを止められた感覚がありました。

ゆうま 世間からの「オワコンだから無理だろう」っていう風潮を感じましたね。

ひゅうが そこで「やってやるぜ」って燃えるタイプじゃなかったら終わってただろうし。

やまと そんななかで、ファンの人の応援の言葉はデカかったです。だからこそ、失敗を経たうえで、300万人を達成できれば、より多くの人に希望を与えられるのではと。絶望から圧倒的に立ち上がっていく姿は自分たちしか見せられないエンタテインメントだと思いました。きつかったけど楽しくもあった。スカイピースとかクリエーターの仲間たちが協力してくれたし。

ひゅうが どん底だった夏にコラボしてくれて本当に助かったよね。

ゆうた ほかの同世代や新世代YouTuberも、そのタイミングでコラボしてくれて。

ゆうま そう考えるとコムドットだけで達成した数字ではないんです。

やまと ただ、目標を達成したことで、僕たちの底力を見せられたと思います。もちろん僕たちがいけなかったのが大前提ですが、YouTubeを始めた時に友達全員に止められたり、炎上してしまったときなど、すごく批判されることはそれまでもありました。僕たちは幸い、そういう逆境を乗り越えましたが、挑戦や失敗を許容できる文化がもっとあれば良いのにな、とも思いました。

ひゅうが コムドットっていう集団は、夢を見ることや頑張ることのシンボルでありたいよね。

やまと そう。くじけないし、淡々と頑張るし、考えるし、時間を使う。僕たちが何より1番強いのは、宣言をして勝つ過程を全部見せるっていう、誰もやってこなかったリアルなエンタテインメントだっていうこと。だからこそいろんな人の心をつかむことができたと思います。コムドットを見て新しいことを始めた人もいて、エンタテインメントの枠を広げたと思ってます。

――コムドットにとってのエンタメをどう捉えていますか?

ひゅうが 例えばドラマや映画って結局フィクションだから、誰かが死んでもこの人は役者だしって思ったりしますけど、登録者数が300万人いくかいかないかってリアルで、先が見えない。応援する側もワクワクする気持ちだけじゃなくて怖さもある。何かにおびえてる人が頑張ってる姿は魅力的だと思うんですよね。10代のみんなが将来に対して、不安を抱えながら頑張ってるのと一緒なのかもしれない。僕たちは輝いてるように見えて、ものすごく面倒で手間の掛かることをしてるのが、エンタテインメントとして魅力的なのかなって思います。

ゆうま 例えば同世代の人がコムドットを見たら、嫉妬でも尊敬でもいいんですけど、何かにのめり込もうとすると思うんです。そうやって新たに自分のやりたいことに燃え盛れるような人が出てきていたら最高のエンタテインメントなのかなって思いますね。

ゆうた コムドットはある種淡々と日常的にリアルを届けてるんだけど、そこにコラボマンスなどのお祭りを挟み込む。そこが画期的なエンタテインメントかなと。

あむぎり 僕たちもそうですけど、最近のYouTuberはYouTube以外のメディアにも出て、活動の幅を広げてる。僕はネガティブな人間なんですけど、同じようなタイプの人にも僕たちを見て自分自身に可能性を感じてもらえたらいいなって思います。

日本を獲るという野望に向け

22年中の目標として登録者数400万人を掲げる。YouTuberとして大きな発信力を持ち、活動のフィールドをサイバー空間以外にも広げている今、コムドットが掲げる「日本を獲る」という目標に向かって、どのようなビジョンを持っているのか。

――今後の活動は?

やまと “数字を追う”っていうのが21年の一貫した活動理念だったんですが、22年は数字以外のところに力を入れたい。具体的な行動としては、雑誌やテレビやモデルなどYouTube以外の仕事になります。コムドットが掲げてる“日本を獲る”っていう夢に到達するためには、いろんな層の人に知ってもらわないと駄目だと考えていて。例えば、料理が好きな人は、そっちに向けてアンテナを張ってる。そういう人たちにも届くために、アプローチの手数を増やす必要がある。それで、多種多様な挑戦をしています。下半期はまた違った形で、年齢層も上の方々にまで認知してもらえる機会を頑張ってつかみ取っていければ、夢に近づけるんじゃないかなと。昨年末の会議でそういう話になりました。

ひゅうが チームのことは今やまとが話してくれたんですが、個人的な話をすると、300万人達成したからといっても謙虚に、挑戦する心を持ち続けたい。あと、自分がつまらないと動画もそうなるので、楽しむことは1番のモットーですね。撮影中も遊んでいけたらなって思ってます。

あむぎり コムドットに対してまだネガティブなイメージを持ってる人もいるので、それを変えられたらいいなと思います。あと、ひゅうがが言ったように僕も楽しみたいし初心を忘れずにいたい。それと体が心配なので健康に気を付けて、家族に心配をかけないようにしたいです。去年心配かけてしまったんで。

ゆうま 僕も大人の方にも見てもらいたいっていうのと、僕たちのことを嫌ってる人たちにも好きになってもらって、世界を平和にしていきたいですね。

ひゅうが 考えてるスケールが違う(笑)。

やまと “日本を獲る”と“世界平和”ってほぼ対義語だし(笑)。

ゆうた 僕は燃え尽きないようにしたいですね。周りから「倒れるよ?」って言われてて、それで体を壊したら「そりゃそうだ」ってなるのが嫌なんです。そうならないように、これだけ頑張っても体を壊さず結果を出し続ける人たちでいたい。だから、適度に息抜きしながらも、ずっと燃えている人たちでいたいです。

ひゅうが このスケジュールで体調崩さないって化け物だよね。

ゆうた 1日2日休めば、3カ月ぐらいはフル稼働できる人たちなんで(笑)。

ひゅうが 現に今90連勤かましてるからね(笑)。

――では最後に、日本を獲るまでコムドットの行方を阻むものは?

全員 コレ一切ナイ!