3年ぶりのリアル開催となった東京ゲームショウだが、スマートフォンゲームエリアの展示も3年が経過したことで、王道のゲームだけでなくゲーミングデバイスやブロックチェーンゲームの展示が増えるなど、時代の変化に合わせた変化を遂げているようだ。
リアルでの本格開催は3年ぶりとなる東京ゲームショウ2022(TGS2022)。この3年の間にゲームの世界には多くの変化が起きているが、スマートフォンゲームもその例外ではない。スマートフォンゲームが一堂に会する「スマートフォンゲームエリア」では、その変化の一端を見ることができる。
1つはゲーミングデバイスの拡大だ。スマートフォンでもeスポーツやゲーミングの需要が高まっていることで、ゲーミング関連のデバイスを展示するブースが出てきている。その1つが中国のゲーミングスマートフォンメーカー、Black Sharkの日本法人であるBlack Shark Japanのブース。現在日本で販売している最新のゲーミングスマートフォン「Black Shark 5」を展示している。
またスマートフォンゲームエリアの隣にある「Smartphone Special Area」では、ソニーが2022年9月12日に発表した、同社のスマートフォン「Xperia 1 IV」専用のゲーミングギア「Xperia Stream for XPERIA 1 IV」を展示。これはXperia 1 IVを冷却して性能をフルに発揮できるデバイスだが、会場では『Identity V第五人格』と『PUBG MOBILE』の2つのゲームを実際にプレイしながらその使い心地を体験することが可能だ。
ちなみにスマートフォンと直接関係はないのだが、同エリアにはソニーの「INZONE」ブランドのゲーミングギアも展示。ゲーミングモニターとヘッドセットの使い心地を実際に体験することが可能だ。
そしてもう1つはブロックチェーンゲームである。ここ最近、仮想通貨やNFTなどブロックチェーン技術を活用した、いわゆる「Web3.0」に関する技術が注目されているが、ゲームもその例外ではない。ブロックチェーン技術をゲームに取り入れ、ゲームを遊ぶことでプレーヤーが何らかの形で報酬を得られる「GameFi」などへの関心が高まっている。
スマートフォンゲームエリアでもブロックチェーンゲームに取り組む企業が出展している。その1つがCROOZ Blockchain Labだ。同社のブースでは、リリース予定のブロックチェーンゲーム『PROJECT XENO』を実際にプレイすることができ、体験すると事前登録することで、ゲーム内で利用できるキャラクターやアイテムなどをもらうこともできる。
もちろん、従来通りのスマートフォンゲームも多数展示されている。Nurverseのブースでは、スマートフォンやPC向けの新作となる本格TPS『アース:リバイバル』を実際にプレイできる。少し変わったところでは、韓国のPlainBagelという企業がチャット形式で楽しめるシミュレーションゲーム『Picka』を展示。チャットしながら男性との恋愛を楽しめるゲームなどがプレイ可能だ。
(文・写真/佐野 正弘)
▼関連リンク 日経クロストレンド「東京ゲームショウ2022特設サイト」 東京ゲームショウ2022公式サイト(クリックで公式サイトを表示します)
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