東京ゲームショウ2022では、KOREA PAVILIONブースが大手ゲームメーカーに次ぐ規模で出展した。2022年2月にリリースされた『ねこ島物語』は、日本でも人気のコンテンツに。今後発売予定の『LAPIN(ラパン)』や『The Devil Within: Satgat』も、日本市場を意識した作品になっている。
大規模なブースを構えた韓国
東京ゲームショウ2022(TGS2020)では、海外ブースの出展も目立った。KOREA PAVILIONブースは、大手ゲームメーカーに次ぐ規模。韓国のコンテンツを統括する『韓国コンテンツ振興院(KOCCA)』が主導し、ゲームを開発する15社を選定したという。ブースの担当者は、「ここまでの規模での出展は初めて」と話す。
展示で目立ったのが、2022年2月に日本でもリリースされたLike It Gamesの『ねこ島物語』(iOS/Android)。島に隠されている秘密を解き明かし、ネコたちが王国を作るストーリーだ。
「国別の人気ランキングを見ると、1位が日本、2位が米国、3位が韓国。ストーリー性や背景に力を入れたことから、日本で人気が出たのではないか」と語るのは、Like It GamesのKIM YOUNGWOONG社長。キャラクターを日本で人気の猫にするなど、日本市場をかなり意識している。
本格的なアクションゲームも!
同じく動物キャラクターをモチーフにしたのが、22年11月にSteamとXboxで発売予定のアクションゲーム『LAPIN(ラパン)』(Studio Doodal)。勇敢なウサギ探検隊の冒険を描いた2Dプラットフォームゲーム。日本市場を狙い、「ウサギのキャラクター設定を作り込んだり、キャラクターのセリフに『うぅ、詐欺!』といったギャグ要素を盛り込んだりした」と同社の担当者。
本格的なアクションゲーム『The Devil Within: Satgat』を23年夏に発売する予定なのがNewcore Games。悪魔の血が流れる武士の旅を描いた横スクロールアクションアドベンチャーゲーム。現在はSteamのみで配信予定だ。同社最高経営責任者(CEO)のイ・マンゼ氏は「韓国のゲームメーカーが日本市場にモバイルゲームで参入をしたが、なかなか成果が出ていない。我々は家庭用ゲーム機への展開を目指している」と意気込む。
(文・写真/寺村貴彰)
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