東京ゲームショウ2022では、初めて「eスポーツコーナー」が設けられた。今回はeスポーツのイベント会場「e-Sports X(イースポーツクロス)」はないが、それだけにこのコーナーへ多くの来場者が足を運んだ。各ブースは充実した関連機器の展示や、様々なイベントで盛り上がった。

幕張メッセのホール7中央部に設けられたeスポーツコーナー
幕張メッセのホール7中央部に設けられたeスポーツコーナー

関連企業の出展やファンの多さが目立つeスポーツ

 東京ゲームショウ2022(TGS2022)では、例年通りカテゴリーによってエリアが分けられている。インディーゲームコーナーやスマートフォンゲームコーナー、ゲームスクールコーナーなどがある。今回は初めて「eスポーツコーナー」が設けられた。

 TGS2022では、eスポーツのイベント会場「e-Sports X(イースポーツクロス)」が設置されなかった。イベントや大会は開催されなかったが、その分eスポーツコーナーに注目が集まった。コーナーができるほど出展ブースが増えたのは、eスポーツ人気の高まりに伴う裾野の広がりがあり、多くの企業がこの分野に興味を示しているからと言えるだろう。

 eスポーツコーナーでは、ゲーミングPCブランドのGALLERIA(ガレリア)やMSI、PC周辺機器のエレコム、ゲーミングチームのSCARZ(スカーズ)やAXIZ(アクシズ)などがブースを展開。隣接するブースには、PC周辺機器メーカーのSteelSeries(スティールシリーズ)や東プレ、ゲーミングチェアを販売するDXRacer(ディーエックスレーサー)やイトーキが出展していた。他にもTGS2022会場には、eスポーツに関連したゲーミングギアを展示したブースが多く、ニトリなど、一見ゲーミングとは縁遠いと思われるメーカーも参戦していた。

ゲーミングPCブランドのGALLERIA
ゲーミングPCブランドのGALLERIA
ゲーミングPCを販売するMSI
ゲーミングPCを販売するMSI
PC周辺機器を販売するエレコム
PC周辺機器を販売するエレコム
メモリーカードやSSDを販売するNextorage(ネクストレージ)とeスポーツチームSCARZのコラボブース
メモリーカードやSSDを販売するNextorage(ネクストレージ)とeスポーツチームSCARZのコラボブース
『シャドウバース』や『リーグ・オブ・レジェンド (LoL)』を中心に活動するeスポーツチームAXIZ
『シャドウバース』や『リーグ・オブ・レジェンド (LoL)』を中心に活動するeスポーツチームAXIZ
REALFORCEブランドでゲーミングキーボードを展開する東プレ
REALFORCEブランドでゲーミングキーボードを展開する東プレ
eスポーツコーナーの隣にあったDXRacerのブース。ゲーミングチェアを試すことができた
eスポーツコーナーの隣にあったDXRacerのブース。ゲーミングチェアを試すことができた

 eスポーツコーナーでは、ゲーミングギアの展示だけでなく、eスポーツ関係者を招いたイベントも開催された。GALLERIAでは、eスポーツチームDeToNator(デトネーター)やストリーマーのShaka(しゃか)氏が登壇。SteelSeriesではeスポーツチームREJECT(リジェクト)が、エレコムではFAV gaming(ファブゲーミング)がエキシビションマッチなどを行った。プロチームが登壇するイベントでは、黒山の人だかりができており、TGSに来場する大きな目的の一つになっているのが伝わってきた。

GALLERIAブースではShaka氏とグータッチができるとあって、長蛇の列ができていた
GALLERIAブースではShaka氏とグータッチができるとあって、長蛇の列ができていた
同じく隣のエリアにあったSteelSeriesのブース。ゲーミングヘッドセットやキーボード、マウスなどを展示
同じく隣のエリアにあったSteelSeriesのブース。ゲーミングヘッドセットやキーボード、マウスなどを展示
各ブースではeスポーツチームやプロ選手を呼び、イベントを開催
各ブースではeスポーツチームやプロ選手を呼び、イベントを開催
脳波測定デバイスでeスポーツ選手のプレーを可視化する脳波測定の体験ができるNOKのブース
脳波測定デバイスでeスポーツ選手のプレーを可視化する脳波測定の体験ができるNOKのブース

(文/岡安 学、写真/志田 彩香)

▼関連リンク 日経クロストレンド「東京ゲームショウ2022特設サイト」 東京ゲームショウ2022公式サイト(クリックで公式サイトを表示します)
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