中国・騰訊控股(Tencent)の新ブランド、TGS初出展のLevel Infiniteブースには、よりすぐりの8タイトルが紹介されている。人気コスプレイヤーのフォトスポットやプレゼントも充実している。
開場直後から長い列をなして場内の注目を集めていたのがLevel Infiniteのブース。あれよという間に列が伸びて17日の正午時点では4時間(以上)待ちだった。その長い列の行き着く先にあるのは、2022年内にリリースが予定されている『勝利の女神:NIKKE』(iOS/Android)の試遊台だ。リリース前とはいえ、なぜ、これほどまでに人気なのか、その秘密を探ってみた。
同作の舞台はラプチャーと呼ばれる謎の存在に敗北した未来世界。人類が地下に都市を建築し、地上奪還を目指して荒廃した世界で戦い続けている。プレイヤーは戦闘ヒューマノイド“ニケ”の指揮官となり、戦いに赴くことになるのだが、ユニークなのがプレイヤーの視点。縦画面・縦持ちスタイルで、バトル画面では、5人編成のニケたちの背後から敵を前方に見るスタイルになる。
なるほど、公式キャッチコピーの「背中で魅せるガンガールRPG」の意図がうなずける。ニケたちは、膝をついて射撃を繰り返すのだが、その体勢ゆえアクションによっては、腰や足があらわになったり、ヒップの主張が激しくなったりする。露出度高めのコスチュームも相まってこれはなかなか心が逸る。この美麗かつセクシーな画像が発表されてからというもの、人気が徐々に高まり、事前登録者数が全世界で100万人を突破した。
「モバイルゲームとしては、珍しいTPSシューティングと多角度モーションの自信作」と語るのは、Level Infiniteの福井蘭子氏。同社は21年12月にTencent Gamesの新ブランドとして設立。「Tencentというとモバイルゲームのイメージがありますが、『Level Infinite』のローンチによってモバイルからPC・コンソールまで、全方向にターゲットを定め、高品質なコンテンツを提供する方針。ゲーム単体での認知度は上がってきましたが、それがLevel Infiniteのゲームだということはまだまだ知られていません。今回のTGS出展が当社のブランディングの第一歩です」(福井氏)。
ほかにも同社が配信する既存のタイトルや今後のリリースタイトル全8作品のコーナーも凝った演出で人気を集めている。
展示されているのは、以下。
RPG『Tower of Fantasy(幻塔)』(PC /iOS /Android)
RPG『白夜極光』(iOS/Android)
RPGシューティング『勝利の女神:NIKKE』(iOS/Android)
RPG『Re:ゼロから始める異世界生活 INFINITY』(iOS/Android)
アドベンチャー『V-Rising』
アクションFPS/TPS『Warhammer 40,000: Darktide』(PC/Xbox Series X|S)
FPS/TPS『SYNCED ーシンクドー』(PC)
MMO『ドラゴンネスト2:エボリューション』(iOS/Android)
それぞれのコーナーは、各タイトルの世界観を再現した空間になっている。たとえば、『Tower of Fantasy(幻塔)』エリアでは機械改造されたネメシスがそびえていたり、『Re:ゼロから始める異世界生活 INFINITY』なら、エミリア、ラム、レムなど、おなじみのキャラクターがほほ笑む明るく楽しいファンタージ空間、『勝利の女神:NIKKE』エリアは荒廃した世界とそこに立つ最後の希望である「NIKKE」をコスプレイヤーがリアルに表現するなど、趣向が凝らされたしつらえになっている。さらにTGS屈指のプレゼントの多さ。ブースでゲットできるグッズは20種以上という大盤振る舞い。TGS初出展を記念し、豪華グッズが当たるキャンペーンも開催されているので必ず足を運びたい。
(文/永浜敬子、写真/木村 輝)
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