会場内ではニトリをはじめ、ASUSのIKEA家具やイトーキの高級チェア、ヤマハの防音室にゲーミングマンションまで生活関連の展示が人気を集めている。会場内で見かけた生活家具の展示をざっと見ていこう。
今年の東京ゲームショウ 2022で注目を集めているのが、ニトリやIKEAをはじめ最高のゲーミング家具に関する展示だ。お買い得なゲーミング部屋から15万円の高級ゲーミングチェア、150万円の防音室、さらにはゲーミングマンションまで出店している。これらゲーミング生活家具に関する展示をまとめてみていこう。
今回、特に注目を集めていたのがニトリブースだ。ゲーム関連のブースがひしめく中、一度は見たことがあるであろうニトリの看板に多くの人が集まっていた。
まず目を引くのが、ゲーミング部屋のコーディネート展示だ。ニトリの家具やゲーミング株を用いそれぞれ白と黒で統一した部屋を提案。層を問わす多くの人が足を止めており、さらに家具一覧の金額を見てお得感に驚いている人も多かった。
ブースではここ2年で増えたゲーミング家具やチェアをそろえており、一部は今後発売予定の新製品も展示されている。手動昇降式デスクは、近年はやりの電動昇降デスクまでは必要ないが、お得に昇降可能なデスクが欲しい人向けの製品だ。今回は、店頭だけのアピールでは多くのゲームユーザーに届かない部分もあると考えて出店を決めたという。今後についてはこれから検討していくが、ニトリはInstagramや動画配信でも多くの反響をいただいているので、それらの活用も含め考えていきたいとのことだ。
ASUSブース内では、イケアとゲーミング家具のバウヒュッテがゲーミング向けの家具構成を提案している。
イケアは比較的大型のデスクや、デザイン性の高いワークチェアが魅力的だ。一方でPC用のスタンドなどの小物も充実している。価格もかなり抑えられており、多くの人が足を止めていた。
バウヒュッテは、映像配信機器のBlackMagic Design製品も含めた最強のゲーム実況配信環境などを提案。デュアルデスクやファブリック素材で座り心地のいいゲーミングチェアなどをまとめて展示している。
ベンキューブースでは、同社の4Kゲーミングプロジェクター「X3000i」とエリートスクリーンのスクリーン、ADRSの家具を用いたリビング環境を提案。X3000iは反応速度が4Kで16ms、フルHD 240Hzで4msなので、ほぼ遅延を気にせずゲームを楽しめる。
ゲーム実況やテレワークに便利な防音室も!
ゲーム実況やテレワーク用途に便利なのが防音室だ。ヤマハミュージックジャパンブースでは2.5畳で150万円の「セフィーネNS」を展示。もともとは楽器演奏用だが、近年はゲーム実況者からの人気が出ているという。
川上産業ブースではプラパール製の防音ブースを展示。大きさが幅1640、奥行き1640、高さ1970mmで、工具不要で組み立て可能な軽量設計だ。中に入ると、真横で鳴っているマイクとスピーカーからの大音量以外はおおむね気にならなくなった。
DX RACERブースでは、9月13日に発表されたばかりの新型のゲーミングチェア「ALL NEW FORMULA DXZ V2」を展示。耐久性を向上させた高級PUソフトレザーを採用するほか、組み立て作業をより簡単にするなどの改善が行われている。黒ベースのCLASSICが4色、PASTELを4色用意する。
イトーキブースでは今秋から展開するゲーミングチェア新製品を展示。15万円前後を予定する、同社の高級ワークチェア「Act(アクトチェア)」をベースとした「Act-Gaming」のほか、通販やコストコで人気の高コスパワークチェアの「サリダチェア YL9」をゲーミング仕様に強化した「サリダチェア YL9G」などを実際に座って試せる。
マンションも今回出展している。リブランマインドブースでは「ゲーミングマンション」を案内。もともと関東圏で「ミュージション(MUSISION)」と呼ぶ防音賃貸マンション物件をすでに23棟505戸展開している企業だ。
新規物件ではミュージションにNTT東日本のフレッツ光では最速となる最大10Gbpsの光インターネット回線「フレッツ光クロス」を導入。ゲーミングマンションとしての案内も開始している。従来のミュージションでは楽器演奏や音楽関係の人への案内にとどまっていたが、ゲーミングマンションとすることでより広い層に関心を持ってもらえているとのことだ。
(文・写真/島徹)
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