東京ゲームショウに見慣れないゲーム会社が出展していた。thatgamecompany Japanの『Sky 星を紡ぐ子どもたち』というゲームらしい。幻想的な雰囲気が魅力的でついつい足を運んでしまった。

 『Sky 星を紡ぐ子どもたち』は、米国のゲーム開発会社thatgamecompanyが開発したアクションアドベンチャーゲーム。2019年にスマートフォン向けに配信され、2021年6月30日にNintendo Switch版がリリースされている。

 かわいらしく、幻想的な雰囲気のブースに心引かれて足を運んでみたのだが、どのようなゲームなのかいまいち分からない。スタッフさんに、「どんなゲームでどんなストーリーなんですか?」と聞いたところ、「言葉で説明するのは難しいので実際にやってみてください」とのこと。「…え?」。モヤモヤしつつも言われるがまま、実際に試遊をしてみることにした。

thatgamecompany Japan試遊ブース
thatgamecompany Japan試遊ブース

 プレイ時間は5分。「好きに歩き回って、世界観を楽しんでください」という説明のみで放り出される筆者。それならばと、とにかくゲーム内を歩き回ってみることに。最初に自分の好みのフィールドを3つから選び、探索を開始した。

 プレイしてみて、確かにスタッフさんの「言葉で説明するのが難しい」と言っていた意味がわかる気がしてきた。通常のゲームであれば、何かミッションをこなして進めていくことで充足感や達成感を味わい満足した気持ちになるが、このゲームはクリオネのような見た目のかわいらしいアバターを動かして、特に目的もなく、幻想的で美しいフィールドを動き回るだけ。きれいな映像に加え、しっとりとしたBGMも相まって、心が穏やかになってくるのだ。

幻想的なフィールドを可愛らしいアバターが駆けていく。空を飛んだり地面を滑ったりと、その動きを見ているだけで癒される
幻想的なフィールドを可愛らしいアバターが駆けていく。空を飛んだり地面を滑ったりと、その動きを見ているだけで癒される

 本ゲームの公式ホームページを読んでも、特にストーリーは書かれていない。公式YouTubeのトラベラーズ・ガイドには「かつて雲の上には王国が栄えていた。空は常に星々と星座の輝きで満たされていた。ところがある日、一夜にして星が消えてしまう。時がたち、あなたは『星の子ども』として目覚める。あなたの使命は落ちた星々を見つけ出し、再び空へと返すこと。しかし世界は広く、危険もある。他のプレイヤーと手を取り、共に世界を旅して謎を解き明かそう」とあるのみ。とても不明確で、登場するキャラクターに名前もないようだが、どうやらストーリーの解釈やゲームの進め方はプレイヤーに委ねられているようだ。

 遊べる時間が5分しかなかったのでただフィールドを駆け回るだけになってしまったが、ほかのプレイヤーと一緒に協力してプレイすることも可能なのだという。たった5分の試遊だったが、リアルな風景描写やかわいらしいアバター、目的もなく探索ができるという目新しい設定にすっかり心が奪われてしまった。Switch版もスマホ版も基本プレイは無料でできるとのことなので、ダウンロードしてみようと思った。

thatgamecompany Japanブースには、ゲーム内の世界を模した展示がされていた
thatgamecompany Japanブースには、ゲーム内の世界を模した展示がされていた
「どうぞ、祈りってください」と言われ、わけもわからず祈りをささげてきた。ゲーム内にもこのような祈りをささげる場所があり、祈るとエリアクリアとなって次のエリアへと進めるらしい
「どうぞ、祈りってください」と言われ、わけもわからず祈りをささげてきた。ゲーム内にもこのような祈りをささげる場所があり、祈るとエリアクリアとなって次のエリアへと進めるらしい

まるで宝石ブランドのような物販ブース

thatgamecompany Japanの物販ブース
thatgamecompany Japanの物販ブース

 thatgame company Japanは展示ホール8にあり、すぐ前が物販ブースになっている。そこに『Sky』の物販ブースもある。ほかのゲーム会社とは雰囲気が全然違っており、まるで宝石ブランドのよう。フィギュアのほかに、傘やハンカチ、ピンバッジ、ネックレスなどが並んでいる。あまりにもかわいらしくて1つ記念に購入しようかと思ったのだが、価格を見て驚愕(きょうがく)。ファンでもなければ、一般人には手を出しづらい価格設定だった。グッズだけは富裕層向けなのかもしれない。

フィギュアが難とも可愛らしい。集めて部屋に飾りたい
フィギュアが難とも可愛らしい。集めて部屋に飾りたい
一見、ゲームのグッズっぽく見えないようなオシャレなデザインをしている。宝石ブランドに並んでいても不思議ではないくらいのかわいさだ
一見、ゲームのグッズっぽく見えないようなオシャレなデザインをしている。宝石ブランドに並んでいても不思議ではないくらいのかわいさだ
傘は袋付き。値段はなんと1万6800円。思わず目ん玉が飛び出る価格
傘は袋付き。値段はなんと1万6800円。思わず目ん玉が飛び出る価格
両手サイズの「闇の蟹ぬいぐるみ」が5900円とは……
両手サイズの「闇の蟹ぬいぐるみ」が5900円とは……
全体的にお値段はお高め。ピンバッジが4000円、富裕層向けにしか思えない
全体的にお値段はお高め。ピンバッジが4000円、両手サイズのぬいぐるみ1点で5600円とは、富裕層向けにしか思えない

(文/吉成 早紀、写真/酒井 康治)

▼関連リンク 日経クロストレンド「東京ゲームショウ2022特設サイト」 東京ゲームショウ2022公式サイト(クリックで公式サイトを表示します)
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