アニプレックスブースでは、『RPGタイム!~ライトの伝説~』の世界観を模した展示がされていた。いかにも小学校な門構えが目を引く。ブースではSwitch版での試遊が可能だ。

 『RPGタイム!~ライトの伝説~』はインディーゲームを中心に手掛けているデスクワークスが開発し、アニプレックスから発売されたRPGゲームだ。2022年3月10日にXbox Series X/S、Xbox One、Microsoftストア版の配信が開始され、8月18日にはNintendo Switch、PlayStation 4版が、9月13日にはSteam版が配信されている。

 スクエニブースを訪れるといきなり小学校が見えてきて、ゲームの祭典では異質にしかみえない門構えに驚いてしまった。スタッフさんによるとライトの伝説の世界観を再現した展示になっているのだという。そもそもライトの伝説を知らない筆者の頭の中は疑問符だらけ。そういうことならと、試遊を勧められ15分間プレイしてみた。

ピカピカしている他のブースに比べて、本当にただの小学校で逆に目を引くア二プレブース
ピカピカしている他のブースに比べて、本当にただの小学校で逆に目を引くア二プレブース
Switch版での試遊ができる
Switch版での試遊ができる

 『ライトの伝説』は、小学生のケンタくんがノートに鉛筆で描いてつくったRPGゲームを、同級生のプレイヤーが放課後に教室で体験するという内容。魔王にさらわれた姫を助けに行く勇者の冒険譚という王道のストーリーで、ノートをめくっていくとさまざまな仕掛けが発生し、ミッションをこなしながらケンタくんのナレーションに従って進めていくという構成だ。

 ゲームは基本、ノートの中で進んでいく。しかし、ノートの外にある消しゴムでケンタくんが道を消してしまったり、鉛筆で新たに書き込んだりと、隣にいる友達とワイワイ楽しみながら手作りのゲームをプレイしている感覚に慣れるのが面白い。また、突然実物のような見た目の岩がノート上に落ちてくるなど、ルール度外視の突然すぎる展開は小学生らしさを感じてほっこりする。まるで童心に帰ったような心地になって、思わず声に出して笑いながら、時には突っ込みながら進めてしまう。そしてファイアマンが出てきたところで、あっという間に15分が経過し、試遊が終わってしまった。

ケンタくんがこうやって突然マップ上の道を消してしまうこともある
ケンタくんがこうやって突然マップ上の道を消してしまうこともある
消されてしまった道にぬいぐるみを書いてくれたので、これをよじ登って進んでいく。この発想もなんとも小学生らしくてかわいらしい
消されてしまった道にぬいぐるみを書いてくれたので、これをよじ登って進んでいく。この発想もなんとも小学生らしくてかわいらしい
こうやって突然石が落ちてくることも
こうやって突然石が落ちてくることも
ストーリーはノートに描かれた漫画を読む形で進んでいったり、紙に絵を描き、棒に貼り付けた紙人形で劇がはじまったりとさまざまな方法で進んでいくのが楽しい
ストーリーはノートに描かれた漫画を読む形で進んでいったり、紙に絵を描き、棒に貼り付けた紙人形で劇がはじまったりとさまざまな方法で進んでいくのが楽しい

 ゲーム内容が分かったので、早速気になっていた小学校の展示を見に行った。通路が小学校の廊下のようになっており、壁にかばんや帽子がかかっていて一気に自分の小学校時代の懐かしい心が戻ってくる。部屋に入ると、なんと机と黒板があり、教室の1室となっていた。机には落書きや工作などが置いてあり、ロッカーや展示物、金魚の水槽まで、まるでどこかの小学校をそのまま借りてきたよう。何このエモすぎる空間。この教室でケンタくんとプレイヤーが『ライトの伝説』をプレイしているというわけだ。

 教室の細部まで本当にただの小学校の教室で、エモい気持ちでいっぱいになった。普段、パソコンやスマホなどデジタルに囲まれた生活をしているので、アナログだった子供時代にすっかり戻ったようでより心にしみたのだろう。ア二プレブースの近くを通った際は、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

本当にただの小学校の廊下。一瞬で懐かしい気持ちにさせられる
本当にただの小学校の廊下。一瞬で懐かしい気持ちにさせられる
室内に入ると、どこかの小学校から借りてきたような教室が広がっている
室内に入ると、どこかの小学校から借りてきたような教室が広がっている
この机でプレイヤーとケンタくんが一緒に『ライトの伝説』のノートを開いてゲームをしているのだろうと考えると、エモい
この机でプレイヤーとケンタくんが一緒に『ライトの伝説』のノートを開いてゲームをしているのだろうと考えると、エモい
教室の窓を使ったこんなかわいい展示も。ついつい顔を覗かせて写真を撮りたくなる
教室の窓を使ったこんなかわいい展示も。ついつい顔を覗かせて写真を撮りたくなる

(文/吉成 早紀、写真/酒井 康治、吉成 早紀)

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