西暦2040年、近未来の地球を舞台に、よみがえった恐竜が巻き起こす災害に対し、特殊な装備を身に付けて立ち向かう人々を描いた2023年発売予定のオンライン専用アクションゲーム『エグゾプライマル』。TGS2022のカプコンブースでは本作を試遊できる。

 2023年にPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Steamで発売が予定されているカプコンの『エグゾプライマル』が、第7ホールで最大の規模を誇るカプコンブースに出展されている。近未来を舞台にしたTPS(サードパーソン・シューティング)と呼ばれるタイプのアクションシューティングで、会場では5vs.5のPvE戦やPvP戦を体験することが可能だ。

 さまざまなプラットフォームでの発売がアナウンスされている本作だが、カプコンブースにはサードウェーブ製のゲーミングPC「GALLERIA」20台が用意され、2グループ同時に5vs.5での試遊が行えるようになっていた。

 各PCにはXboxシリーズ用のコントローラーが接続され、プレイヤーはそのコントローラーか、あるいはマウス&キーボードでのプレイができる。筆者はマウス&キーボードのほうが慣れているので、こちらを選択。ゲームがはじまる前に5分ぐらいの準備時間があるので、そのタイミングでキーアサインの設定や基本的な操作の確認を行うことが可能だ。

大小さまざまな恐竜を相手にパワードスーツを装備した戦士たちが挑む『エグゾプライマル』。リアルなタッチの恐竜がビル街のなかを暴れ回るというビジュアルのインパクトは大きい
大小さまざまな恐竜を相手にパワードスーツを装備した戦士たちが挑む『エグゾプライマル』。リアルなタッチの恐竜がビル街のなかを暴れ回るというビジュアルのインパクトは大きい
『エグゾプライマル』の試遊台として用意されていたのは、CPUにRyzen 7 5700X、グラフィックスにRadeon RX 6750 XT 12GB GDDR6を搭載したGALLERIAの「XA7R-675XT」。まったくストレスなくプレイを楽しむことができた
『エグゾプライマル』の試遊台として用意されていたのは、CPUにRyzen 7 5700X、グラフィックスにRadeon RX 6750 XT 12GB GDDR6を搭載したGALLERIAの「XA7R-675XT」。まったくストレスなくプレイを楽しむことができた
試遊台にはキーボード&マウス、それにゲームパッドが接続されている。自分の好みに合わせて操作方法を選ぶことができた。多くの人がパッドを選択していたようだ。パッドの各ボタンにどんな機能が割り当てられているかを記したインストラクションカードも用意されていた
試遊台にはキーボード&マウス、それにゲームパッドが接続されている。自分の好みに合わせて操作方法を選ぶことができた。多くの人がパッドを選択していたようだ。パッドの各ボタンにどんな機能が割り当てられているかを記したインストラクションカードも用意されていた

2040年の近未来、「恐竜災害」で危機に

 改めて本作の内容を説明すると、舞台となるのは2040年の近未来。人類は、突如として出現する恐竜の群れによって、街や人々が襲撃される事態、「恐竜災害」によって危機にひんしていた。その危機に一筋の希望をもたらせてくれたのがアイビウス社だ。同社が開発した新世代AI「リヴァイアサン」によって恐竜災害が起こる場所を特定する「恐竜予報」が可能になったのである。

 さらに同社は恐竜に対抗するための最新鋭パワードスーツ「エグゾスーツ」の開発を進めていた。プレイヤーはこのエグゾスーツに身を包み、「エグゾファイター」のひとりとなり、圧倒的な数で押し寄せてくる恐竜たちに立ち向かうのだ。

 エグゾスーツは攻撃向きの「アサルト」、防御力に優れ敵を引きつける役割に向いた「タンク」、周囲の味方を回復する能力を持った「サポート」と、明確に性格の違う3つのタイプが設定され、また、「リグ」と呼ばれるサブウエポンも数種類から選ぶことができる。

 エグゾスーツは自分のプレイスタイルや、チーム内でのバランスを考えて選ぶのが基本になると思うが、装着に数秒の時間を要するものの、ゲーム中にいつでも変更することができるようだ。チームを勝利に導くためには特に即席のチームで戦うなら状況に応じて臨機応変に着替えることも必要になるのだろう。

 試遊では、内容的に3つのゲームを楽しむことができた。まず1本目はPvE戦。マップ内のエリアを少しずつ移動しながら、わらわらと沸いてくる恐竜とひたすら戦っていくというもの。次は2チームがそれぞれマップの両端からスタートし、コンテナを護衛しながら進んで相手よりも中央より相手側のほうまでコンテナを運ぶという5vs.5のPvP戦、そして両チームの全10人が力をあわせて恐竜と戦うPvE戦だ。

 今回の試遊バージョンは、エグゾスーツの研究開発の一環として、戦闘シミュレーションに参加するという設定のようだ。そのためなのか、仮に恐竜や敵プレイヤーに倒されてしまっても、15秒ほど後にリスポーンが可能。必要以上に慎重なプレイが求められることもないうえ、1本10分以上のプレイ時間が用意されていたこともあり、恐竜たちとの戦闘をしっかりと堪能することが可能だった。

 エグゾスーツやリグごとに用意された個別のモーションや攻撃など、プレイヤーの「できること」は決して少なくはない。しかし、操作に迷うほど複雑かというと、それも違う。ボタンやキーの操作で繰り出せる攻撃や特殊なアクションは、画面右下にアイコンとして一覧表示されているうえ、発動するためにはどのキーを押せばいいのか、また、再び実行できるまでのクールタイムまでも一目でわかるよう表示されている。そのため、初見のプレイでもあまり迷うことはなかった。

 近未来のビル街のなかで恐竜と戦うシュールなシチュエーションと、テンポのよい戦闘。ゲームバランスや対戦ルールなどはもうちょっと調整の余地がありそうだが、個人的にはかなり真剣に遊んでみたいと思わされる内容だった。

出展されていた試遊バージョンでは、実際に対戦を行う「SURVIVAL MODE」と、操作方法を学ぶことができる「TRAINING MODE」の2モードが選択できた。エグゾスーツのタイプごとに武器の特性がけっこう違うので、まずはそれを把握しておかないと、対戦がはじまっても戸惑うばかり
出展されていた試遊バージョンでは、実際に対戦を行う「SURVIVAL MODE」と、操作方法を学ぶことができる「TRAINING MODE」の2モードが選択できた。エグゾスーツのタイプごとに武器の特性がけっこう違うので、まずはそれを把握しておかないと、対戦がはじまっても戸惑うばかり
半ば廃墟と化した近未来のビル群のなかに立つ、パワードスーツ姿のプレイヤーキャラクター。わかりにくいが右下には攻撃や特殊アクションの操作方法がアイコンとして表示されている。キーボードで操作している場合は、使用キーが、パッドを操作している場合はボタン名が併記されていてわかりやすい
半ば廃墟と化した近未来のビル群のなかに立つ、パワードスーツ姿のプレイヤーキャラクター。わかりにくいが右下には攻撃や特殊アクションの操作方法がアイコンとして表示されている。キーボードで操作している場合は、使用キーが、パッドを操作している場合はボタン名が併記されていてわかりやすい
中ボス的存在として登場するトリケラトプス。3本のツノが象徴的な恐竜で、本作のなかでは突進系の攻撃を仕掛けてくる
中ボス的存在として登場するトリケラトプス。3本のツノが象徴的な恐竜で、本作のなかでは突進系の攻撃を仕掛けてくる
エグゾスーツはゲーム中にいつでも切り替えることができる。戦況にあわせて切り替えて戦うのがベストなのだろう。が、しかし、装備変更時はしばらくのあいだ行動不能になってしまうので、タイミングが難しい
エグゾスーツはゲーム中にいつでも切り替えることができる。戦況にあわせて切り替えて戦うのがベストなのだろう。が、しかし、装備変更時はしばらくのあいだ行動不能になってしまうので、タイミングが難しい

(文/稲垣宗彦=スタジオベントスタッフ、写真/中村宏、写真提供=カプコン)

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