家具メーカーのイトーキも東京ゲームショウ2022に出展しており、8ホールにブースを構える。同ブースでは高級ゲーミングチェアを参考出展しており、実際に座って試すことができる。
家具メーカーのイトーキは、東京ゲームショウ2022に出展している。ゲーミングチェアを中心とした展示で、ブース内には大小さまざまな製品が並ぶ。その中で注目は、11月に発売予定で予価が15万円程度の高級ゲーミングチェア「Act-Gaming」だ。
ゲーマーは在宅ワーカーより過酷
同社の調査によると、ゲームプレーヤーは在宅ワーカーよりも長い時間椅子に座って居るのが判明したという。そこで、同社はオフィスチェアとして2018年に発売し在宅ワーカーに人気の「Act」(アクト)を、ゲーマー向けにカスタマイズしたAct-Gamingを開発した。11月に発売を予定しており、価格は未定だが15万程度になるという。ゲーミングチェアとしてはかなり高価だ。
同社製品では、コロナ禍前は1万5000円程度の製品が売れ筋。コロナ禍直後は在宅ワーカーの需要から3万円以上の高級モデルがよく売れたという。そのユーザーがさらに上の製品を求めた際にActを購入していることから、ゲーミングチェアにもその需要があると見込んでいる。
Act-Gamingは、身体の動きに合わせてしなやかに追従するバックレストや、腕の向きに合わせて向きや角度をある程度自由に動かせる4Dリンクアームなどの特徴を持つ。
バックレストは中央にある1本の軸で支えられており、その軸がしなやかに動くことで、肩の前後の動きに追従する。また、バックレストの肩が当たる付近に固い物がないため、体全体を柔らかく包み込まれるような感覚で座れる。肩に違和感が全くなく、負担がかからないと感じた。バックレストはメッシュ状で背中が蒸れるようなこともない。ヘッドレストも上下前後に動き、頭の形に合わせて調節しやすい。
両腕を支える4Dリンクアームは、前後左右に動くのはもちろんのこと、角度、傾き、幅なども細かく調整できる。左右独立して動くので、マウスを支える右腕は開いた状態で上向きに、常にキーボードに手を乗せている状態の左腕は閉じ気味かつ下げた位置に固定するなど、状況に応じて調整しやすい。
マーケティングを元に色を決定
座には奥行きの調節機構を持つ。座った状態で座席面下にあるレバーを操作することで、座の奥行きを調節できる。椅子の座に太ももが密着して蒸れるのが嫌な人でも、座の奥行きを短くすれば使いやすい。座も適度な柔らかさがあり、長時間座っても尻への負担はとても少ないと感じた。
Act-Gamingは黒/白、黒/赤の2モデルの発売を予定している。同社はAmazon.co.jpのゲーミングチェアの売れ筋が黒色で、それを重視してこの2種類の配色に決めたという。
予価は15万円程度でゲーミングチェアとしては非常に高価だが、Act-Gamingの座り心地は抜群で一度座ると椅子に対しての価値観が変わる。東京ゲームショウ2022のイトーキブースで一度、高級ゲーミングチェアの座り心地を体験することをお勧めする。
(文・写真/田代 祥吾)
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