8人同時参加の非対称バトルゲーム『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』(バンダイナムコエンターテインメント)。国民的コミック『ドラゴンボール』の世界を舞台に、8人が1人のレイダー(鬼)と7人のサバイバーに分かれ、命がけの鬼ごっこを楽しむゲームだ。その体験コーナーは朝一番から多くの人が詰めかける大人気。さっそく体験プレイをしてきたので、その様子を紹介しよう。

 『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』(PlayStation4/Nintendo Switch/Xbox One/Steam/2022年10月13日発売)は、8人同時プレイの非対称バトルゲーム。1人が「レイダー」と呼ばれる鬼となり、残る7人の「サバイバー」の全滅を目指す「鬼ごっこ」のようなゲームだ。わかりやすくいうと、強烈に強い敵から芸能人が逃げまくる、あのテレビ番組のようなゲームである。

 ただし、ゲームの舞台となるのは『ドラゴンボール』の世界。そして鬼であるレイダーはセルやフリーザといった戦闘力がケタ違いのキャラクターだ。7人のサバイバーは、だた逃げるだけでも大変なのに、定められたミッションをこなさないと脱出は不可能。そんな究極の状況下での鬼ごっこを楽しむゲームなのだ。

『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』の試遊コーナー。8人そろうと試遊がスタートする
『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』の試遊コーナー。8人そろうと試遊がスタートする
試遊コーナー内部はこんな感じ。この8人の中の誰かがレイダーとなり、ほか7人の全滅を狙うのである
試遊コーナー内部はこんな感じ。この8人の中の誰かがレイダーとなり、ほか7人の全滅を狙うのである

 では体験プレイの様子を紹介しよう。来場者8人が同時に参加。誰がレイダーになるかはランダムで決定する。筆者の願いもむなしく、割り当てられた役目はサバイバーだった。こうしてレイダーのフリーザにおびえる15分を過ごすことになったのだ。

 いざゲームが始まると、とにかく怖い! 近くにフリーザはいないのに、突然、ビリビリビリビリ! と大地が震えたりするのだ。遠くでフリーザが何かをしたのである。すると突然、ほかのプレイヤーのアイコンに「×」マークが付き、倒されたことが判明したりする。ゲーム中、ずっとこんな感じだ。ほんと怖い。

 サバイバーは、アイテムやスキルを使ってレイダーに抵抗することも可能。「チェンジパワー」を集めて変身(ドラゴンチェンジ)して、一定時間だけ超戦士の力を宿して戦うこともできる。しかし、こんなに怖いフリーザと対峙(たいじ)する勇気は筆者にはない。そんな仕事はほかのサバイバーに任せ、筆者はひたすらマップを走り、起動キーを探し出してどんどん設置。マップ中央に起動システムを出現させ、それを作動させての脱出だけを考えることにした。

フリーザに出会わないことだけを祈りながら、「とにかく逃げる」を目標にプレイ
フリーザに出会わないことだけを祈りながら、「とにかく逃げる」を目標にプレイ
起動システムに一番乗りで到達。かなりサバイバーの勝利には貢献したつもり
起動システムに一番乗りで到達。かなりサバイバーの勝利には貢献したつもり
しかし、フリーザは見逃してくれなかった。いつの間にか目の前にいた。ほんと怖いです
しかし、フリーザは見逃してくれなかった。いつの間にか目の前にいた。ほんと怖いです

 この作戦は成功し、いくつか起動キーを設置できたし、起動システム出現後は最初にその場所に到達するなど勝利のためそれなりに貢献した……のだが、これは序盤にフリーザに狙われなかった、という幸運に恵まれたに過ぎなかったようだ。起動システム作動のため、その場にとどまっているところをフリーザに強襲され、そのままゲームオーバーとなってしまった。ああ、あと一歩だったのに!

 とはいえ、圧倒的な強さを持つフリーザにおびえながら、脱出のためのミッションをこなしていくヒリヒリ感なら、誰よりも楽しめたかもしれない。次の機会があれば、レイダーになってサバイバーを倒しまくりたいものである。

 なお、筆者自身はゲームオーバーとなったが、最終的にはサバイバーの中の何人かが生き残り、起動システムの作動に成功。このバトルはサバイバーの勝利となったので、筆者の貢献が無駄でなかったことは、最後に強調しておこう。

これがサバイバーが勝った証拠写真。筆者は倒されちゃったけど、細かいことは気にすまい
これがサバイバーが勝った証拠写真。筆者は倒されちゃったけど、細かいことは気にすまい
無事に勝利できたので、プレイ後に記念のガッツポーズ。このゲーム、怖いけど面白い!
無事に勝利できたので、プレイ後に記念のガッツポーズ。このゲーム、怖いけど面白い!

(文/野安ゆきお、写真/木村輝)

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