米Discordは東京ゲームショウに初出展した。イベント・マーケティング・マネージャーであるコーリー・カミング氏にブース出展の目的などを聞いた。
米Discordは東京ゲームショウ2022のホール1に巨大なブースを構える。
「Discord」は無料で利用できるコミュニケーションサービス。パソコンやスマホ、ゲーム機、Webブラウザーなどで動作し、音声通話やビデオ通話、テキストチャットなどを活用できる。同社のプレスリリースによると、サーバーの数は1900万を超え、月間アクティブユーザーは1億5000万人以上。Discordと連携しているゲームも多く、複数人の同時通話ができて通話のタイムラグが小さいことからゲーマーに広く愛用されている。ゲーマーだけなく、勉強会や英会話などビジネス用途でも利用されているという。また、画質や音質を向上し、プロフィルや絵文字、サーバーなどの機能を拡張する「Nitro」と呼ぶサブスクリプションサービスも提供している。
Discordのブース出展の目的は?
米Discordのイベント・マーケティング・マネージャーであるコーリー・カミング氏に、東京ゲームショウ2022への出展の目的を聞いた。
米Discordが出展したのは、日本のユーザーやゲームメーカーと実際に触れあう機会をつくることで、日本市場の様子を探る目的があるという。2020年の出展を考えていたがコロナ禍で実現できず、今回が初の出展となった。DiscordブースにはビジネスデイからDiscordユーザーが多く訪れて商談室が連日満室になるなど、それなりの成果があるという。
Discordの便利さをゲームプレイで実証
Discordブースは中央に大きなステージを備える。一般公開日のステージではDiscordのプレゼンテーションのほかに、9月17日は『VALORANT』(PC)、9月18日は『ポケモンユナイト』(Nintendo Switch、Android、iOS)を使ったチームバトルで、Discordのプレイデモを予定している。
ステージ横には試遊機が5台設置されており、上記タイトルでの対戦を試遊できる。試遊台のチーム内音声通話は、東京ゲームショウ2022の期間中に展開するサーバー(discord.gg/discord-tgs)の「#DiscordTGS2022」で公開。手持ちのスマホからQRコードを読み取ることで、チームの音声通話を聞けるのが面白い。
東京ゲームショウ2022の会場でサーバーの参加者を募集
Discordはユーザーが立ち上げたサーバーに個々が接続する仕組み。Discordブース側面には「サーバー参加募集ウォール」が設置され、ユーザーが立ち上げたサーバーへの参加者を募っていた。Discordが安全を確認したサーバーだけを掲載しているので安心して参加できるという。ゲームプレイヤーだけなくオンライン将棋などの募集もあり、Discordが幅広い用途で利用されているのがわかる。
ワンパスくんの撮影スペースが人気
裏側には撮影スペースも用意されており、Discordのマスコットである「ワンパスくん」の着ぐるみが待ち構えている。ワンパスくんの着ぐるみは東京ゲームショウ2022が初公開とのこと。愛嬌(あいきょう)たっぷりでコミカルに動くので、撮影スペースは人気を博していた。
DiscordブースでDiscordのスマホアプリを見せると、ミニ冊子とトレーディングカードがもらえる。また、サブスクリプションサービスのNitroユーザー向けに、限定パーカーやTシャツ、ステッカーが当たる抽選会を毎日先着100名限定で実施している。
(文・写真/田代 祥吾)
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