国民的コミック&アニメを原作とする『ONE PIECE ODYSSEY』は、多くのゲームを出展しているバンダイナムコエンターテインメントのブース中でも一番人気。プレイヤーが麦わらの一味となり、謎の島を冒険するオリジナルストーリーが楽しめるゲームだ。東京ゲームショウでは20分の試遊を体験できたので、その内容を紹介しよう。
『ONE PIECE ODYSSEY』(PlayStation5/PlayStation4/Xbox series X|S/STEAM/2023年1月12日発売)は、主人公ルフィを操作して、人気コミック『ONE PIECE』の世界を自由に冒険できるRPG。冒険の舞台となるのは、謎の島“ワフルド”だ。大嵐に飲み込まれた麦わらの一味は、周囲を嵐に囲まれた自然あふれるこの島に流れ着き、脱出を目指すことになる。
このゲーム最大のポイントは、麦わらの一味の面々のグラフィックが完全に再現されているのみならず、それぞれの個性がゲームに活かされていること。ルフィのゴムゴムの実を活かしたアクション、フランキ―の即興工事など、麦わらの一味の固有アクションを駆使することで、いたるところに点在する遺跡に隠された謎を解いていくのだ。
今回、東京ゲームショウで体験できたのは、敵に襲われているナミの救出を目指すというイベント。大きな谷に行く手を阻まれたりもするが、麦わらの一味なら大丈夫。「ゴムゴムのロケット」を使い、びよーん、と腕を伸ばして谷の先にある木々をつかみ、一気に谷を渡れてしまう。そんな『ONE PIECE』の世界ならではの冒険を、ちょっとだけ体験できた。
冒険の途中では敵モンスターも出現。バトルの基本はコマンド選択式だが、『ONE PIECE』ならではのオリジナル要素も加わっている。状況に応じてバトルエリアを移動させ、麦わらの一味たちそれぞれを相性のいい敵と対峙させる、といった戦略も楽しめる。
20分の体験プレイだったが、描かれるキャラクターの姿、その動き、セリフの掛け合いなどは、まさしく『ONE PIECE』の世界観そのものであり大満足。『ONE PIECE』のゲームでは初となる本格的RPGは、やはり要注目の1本だった。
(文/野安ゆきお、写真/木村輝、写真提供=バンダイナムコエンターテインメント)
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