試遊でも死にまくる超エキサイティングな骨太死にゲー、コーエーテクモゲームスの『Wo Long: Fallen Dynasty』。ダークな三國志の世界で強敵を斬りまくれ!
コーエーテクモゲームスのブースでひときわ盛り上がりを見せる『Wo Long: Fallen Dynasty』の試遊台。プレイ中に何度も死んでゲームオーバーになってしまうほど攻略が難しいゲームを一般に“死にゲー”と呼ぶが、同タイトルはいわば“三國志死にゲー”だ。三國志の世界で、プレイヤーが名もない義勇兵となって敵に立ち向かっていく、ドラマ性のあるアクションRPGである。
デモ版は基本操作を学びながら洞窟を進み、ボスの「人公将軍 張梁」を倒せばクリア。さっそく筆者が試遊してみた。バトルスタイルは、五行思想に基づいた中国武術の剣術。まず最初に「五行」の選択画面からキャラクターの属性を選ぶ。例えば「火行」は攻撃特化タイプで、炎を巻き起こす神獣「朱雀」を召喚できる。また、「土行」は防御特化で敵を岩柱で攻撃する「麒麟」を召喚できるなど、選んだ「行」でプレイスタイルが変わってくる。今回はガンガン攻めてみたいので「火行」をチョイスしてみた。デモ版は五行から選ぶだけだが、製品版では髪や肌の色なども選べ、自在なキャラメークもできる。
フィールドは、ダークな雰囲気の岩場。歩みを進めようとすると、いきなり敵の兵が襲ってきた。最初はよくわからなままに剣を振り回してみたら、意外やあっさりと勝てた。アクションもダイナミックで、敵を切ったときの「ズバッ!」というサウンドもなかなか小気味いい。画面の右上にレーダーがあり、敵の位置が赤く光っている。試遊時間は15分なので、ここは敵に向かってガンガン進んでみる。その後に出てきた敵も、それほど労することなく倒せて、死にゲーにしてはやさしいかな……。
と思ったところで、凶暴そうなでかい虎が出てきた。ちょっと警戒するも、身構える間もなく襲いかかってくる猛虎。回避も間に合わず、あっという間に倒されてしまった。再び挑んでみたが、強い、強すぎる! 三度目も正直にはならず。無念。
HPが0になると、画面に大きく“一敗塗地”と表示される。一敗塗地(いっぱいとち )とは中国の故事成語で、「二度と起き上がることができないほどの敗北」の意。つまりは完敗だ。
ここは諦めて回避ルートを進むことにした。こちらの敵は最初に出てきたレベルで、比較的サクサクと進める。ここらで回避の操作にも慣れてきた。こつをつかむとなかなか楽しい。そうこうしているうちにボスが現れた。これがものすごく強い。いきなり連続攻撃をぶつけてくるではないか! ただ、回避を身に着けたので、さっきの猛虎よりは善戦できた。敵の特殊攻撃を回避し、相手がひるんだところに大技を与えると大ダメージを与えられるようだ。回避、攻撃をリズミカルに繰り返すことがこの手のゲームの基本だが、回避と攻撃の間が比較的短いような気もする。体感では回避と同時に攻撃ができるタイミングもあった。ただ、それが成功するタイミングはなかなかシビア。5〜6回チャレンジしてみたが、撃破ならず。さすが死にゲー。15分があっという間のエキサイティングな試遊だった。
試遊した人にはオリジナル缶バッジ2個セット、時間内にクリアした人にはTシャツがプレゼントされる。初見での攻略はかなり厳しいが、死にゲーが得意な人はぜひチャレンジしてほしい。『Wo Long: Fallen Dynasty』(PlayStation5、PlayStation4、Xbox Series X|S、Xbox One)は2023年にXbox Game Pass、Steam、Microsoft Storeで発売予定。
(文/永浜 敬子、写真/中村 宏)
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