ヤマハミュージックジャパンブースでは、防音室アビテックスシリーズの「セフィーネNS」と、ゲーム配信用のミキサー新製品を展示。なかでも防音室には2.5畳で約150万円という金額ながらも多くの人が体験のために並んでいた。

 ヤマハミュージックジャパンブースでは、防音室アビテックスシリーズの「セフィーネNS」と、ゲーム配信用のミキサー新製品を展示。防音室は2.5畳で150万円前後と高額ながらも、多くの人が体験のために30分待ち以上の列ができるほどの人気を集めている。

ヤマハミュージックジャパンブースでは「セフィーネNS」2.5畳の体験コーナーと、最新音響ミキサーを用いたゲーム実況環境を用意
ヤマハミュージックジャパンブースでは「セフィーネNS」2.5畳の体験コーナーと、最新音響ミキサーを用いたゲーム実況環境を用意
ビジネス向けの時間帯だが、開場後すぐに30分以上の列ができていた
ビジネス向けの時間帯だが、開場後すぐに30分以上の列ができていた

 もともとは楽器演奏向けの防音室「セフィーネNS」を出展した理由だが、近年ゲーム実況者の間の口コミで販売数が大幅に増加しているためだという。以前から“歌ってみた”動画の配信者の間で人気が集まっていたのだが、コロナ禍のテレワーク需要も含めて販売数が大幅に伸びているとのことだ。

防音室アビテックス「セフィーネNS」2.5畳の体験コーナー
防音室アビテックス「セフィーネNS」2.5畳の体験コーナー
防音室の内観。2.5畳なので、大型のデスクを置いても左右にスペースがある
防音室の内観。2.5畳なので、大型のデスクを置いても左右にスペースがある

 人気のモデルは展示している2.5畳など、作業用の机を置けて書斎としても使える2~3畳のモデル。2.5畳で148万5000円からとやや高額だが、組み立て式かつ賃貸マンションでも設置できるうえに、引っ越し先にも移設可能など長期間使えることから納得して購入する人が多いという。

作業時の視点で撮影。マルチディスプレーやゲーム配信機材を置いても空間に余裕がある。狭さは感じない
作業時の視点で撮影。マルチディスプレーやゲーム配信機材を置いても空間に余裕がある。狭さは感じない

 実際に防音室に入ったところ、会場のかなり騒がしい音をほぼカットできていた。聞こえるのは室内のPCと換気扇、小型冷蔵庫の音ぐらいだ。

天井側もかなり高い。シーリングライトや換気扇を設置して利用する。熱を逃がしにくいので、エアコンも組み込むことが多いという
天井側もかなり高い。シーリングライトや換気扇を設置して利用する。熱を逃がしにくいので、エアコンも組み込むことが多いという

ゲーム実況の音響機器も展示!

 このほか、ゲーム実況に最適な音響機器の新製品も展示している。

 「AG01」は近年YouTuberに人気のUSBコンデンサーマイクに、スマートフォンのボイスチャットアプリやゲームの音声をミックスできるミキサーを搭載した製品。PCやスマホからゲーム実況する用途を想定している。価格は2万9700円で、発売は10月から11月ごろを予定する。

今秋発売の「AG01」。ミキサー内蔵のUSBコンデンサーマイクだ
今秋発売の「AG01」。ミキサー内蔵のUSBコンデンサーマイクだ
表面に音量調整とリバーブ、底面に入出力端子、背面にGAINやループバック設定ボタンを搭載
表面に音量調整とリバーブ、底面に入出力端子、背面にGAINやループバック設定ボタンを搭載

 「ZG01」はゲーム実況など配信用のシンプルかつ高機能なミキサー。家庭用ゲーム機のHDMI出力から音声を取得(最大4K/60Hz映像のスルーに対応)し、マイクの実況音声をミックスしてPCの配信アプリに入力できる点が特徴。ボイスチェンジャーやエフェクト機能も充実している。現在はAmazonのみの販売で、価格は3万1313円だ。

「ZG01」はAmazonで販売中の配信用ミキサー。ゲームと音声のミックスに加えて、ボタンで隠すエフェクトを利用できる
「ZG01」はAmazonで販売中の配信用ミキサー。ゲームと音声のミックスに加えて、ボタンで隠すエフェクトを利用できる
背面には切り替え式のHDMI入力を2つ、スルー出力のHDMI端子を1つ搭載。入力した映像の音声のみをミキサーに入力。スルーしたHDMI出力をキャプチャーボードなどに接続する
背面には切り替え式のHDMI入力を2つ、スルー出力のHDMI端子を1つ搭載。入力した映像の音声のみをミキサーに入力。スルーしたHDMI出力をキャプチャーボードなどに接続する

 「AG06MK2」「AG03MK2」は動画配信者に人気の小型ミキサーを27年ぶりにフルモデルチェンジしたモデル。それぞれ1万8700円、2万3100円だ。音質の改良、独立したミュートボタンの搭載、スマートフォンとの音声接続に対応、接続端子をUSB-C端子に変更などより使いやすくなっている。カラーはホワイトに加えてブラックも用意された。

コンパクトかつ安価な、動画配信向けを想定した音響ミキサー「AG06MK2」と「AG03MK2」。「AG06MK2」は2系統あるXLR端子の両方にファンタム電源を供給可能になった
コンパクトかつ安価な、動画配信向けを想定した音響ミキサー「AG06MK2」と「AG03MK2」。「AG06MK2」は2系統あるXLR端子の両方にファンタム電源を供給可能になった
会場でTwitterの「ヤマハ(ゲーム・配信)」アカウントをフォローしツイートすると、プレゼントをもらえる
会場でTwitterの「ヤマハ(ゲーム・配信)」アカウントをフォローしツイートすると、プレゼントをもらえる

(文・写真/島徹)

▼関連リンク 日経クロストレンド「東京ゲームショウ2022特設サイト」 東京ゲームショウ2022公式サイト(クリックで公式サイトを表示します)
2
この記事をいいね!する