集英社が100%出資するゲーム会社・集英社ゲームズ(東京・千代田)が東京ゲームショウ2022(TGS2022)にブースを初出展した。発売予定のタイトルを中心に、試遊や映像を展開。ビジネスデイ1日目には新作タイトルも発表した。

 集英社ゲームズは2022年2月設立。初出展にして大きく独立したスペースをとり、存在感を示している。

隣接する出展小間がない、独立したブース。ユニコーンの角をモチーフにした集英社ゲームズの巨大なロゴが目を引く
隣接する出展小間がない、独立したブース。ユニコーンの角をモチーフにした集英社ゲームズの巨大なロゴが目を引く

 ブースでは、22年7月に発売された『キャプテン・ベルベット・メテオ ジャンプ+異世界の"小"冒険』のほか、22年から23年にかけて発売予定の作品を含む、合計5タイトルの試遊台を用意。発売にさきがけ、ゲームの操作性や演出を体験できる。

『キャプテン・ベルベット・メテオ ジャンプ+異世界の"小"冒険』(Nintendo Switch)は、東京ゲームショウ2022の出展に合わせて無料体験版を配信。『ONI - 空と風の哀歌』(PlayStation 5、PlayStation 4、PC[Steam])は、流通を担うKONAMI ブースでも試遊できる
『キャプテン・ベルベット・メテオ ジャンプ+異世界の"小"冒険』(Nintendo Switch)は、東京ゲームショウ2022の出展に合わせて無料体験版を配信。『ONI - 空と風の哀歌』(PlayStation 5、PlayStation 4、PC[Steam])は、流通を担うKONAMI ブースでも試遊できる

 「週刊少年ジャンプ」をはじめ、集英社はこれまでもさまざまなIP(キャラクターなどの知的財産)をゲーム化してきた。だが、集英社ゲームズはそうした自社IPの活用や強化が目的ではなく、出版とゲームという2つの業界のノウハウを掛け合わせて新たなゲームをつくる「ゲームパブリッシャー」という位置付けだ。

 出展内容はオリジナル作品が中心。試遊だけでなく、映像や制作工程を垣間見られるパネルを展示するなど、作品の成り立ちを丁寧に説明している。各タイトルのゲームクリエイターが、ゲーム性や操作について直接案内している姿も見られた。

『SOULVARS』(PC、コンソールゲーム機)と、『浮世/Ukiyo』(PC[Steam]、その他)の試遊スペース
『SOULVARS』(PC、コンソールゲーム機)と、『浮世/Ukiyo』(PC[Steam]、その他)の試遊スペース
『SOULVARS』は個人スタジオのginolaboが開発し、22年1月にスマホ向けゲームとして配信されたRPG。ginolaboと集英社ゲームズがタッグを組み、PCおよびコンソール版の開発を行っている。試遊はPC版
『SOULVARS』は個人スタジオのginolaboが開発し、22年1月にスマホ向けゲームとして配信されたRPG。ginolaboと集英社ゲームズがタッグを組み、PCおよびコンソール版の開発を行っている。試遊はPC版
PC(Steam)で22年発売予定の『ハテナの塔 -The Tower of Children-』の試遊スペース。キャラクターデザインを手がけるのは、「週刊少年ジャンプ」でマンガ『ルリドラゴン』を連載する眞藤雅興氏。デビュー前の眞藤氏に開発チームが依頼し、キャラクターやエネミーデザインなどを担当することになったという
PC(Steam)で22年発売予定の『ハテナの塔 -The Tower of Children-』の試遊スペース。キャラクターデザインを手がけるのは、「週刊少年ジャンプ」でマンガ『ルリドラゴン』を連載する眞藤雅興氏。デビュー前の眞藤氏に開発チームが依頼し、キャラクターやエネミーデザインなどを担当することになったという

 ビジネスデイ初日の9月15日には、新作タイトル『unVEIL the world アンベイル ザ ワールド』(iOS、Android)を発表。キービジュアルを公開したほか、キャラクターデザインをマンガ『約束のネバーランド』の作画を手掛ける出水ぽすか氏が担当していることが明かされた。

発表の直後に『unVEIL the world アンベイル ザ ワールド』の展示スペースが開放された
発表の直後に『unVEIL the world アンベイル ザ ワールド』の展示スペースが開放された

(文・写真/大吉紗央里)

▼関連リンク 日経クロストレンド「東京ゲームショウ2022特設サイト」 東京ゲームショウ2022公式サイト(クリックで公式サイトを表示します)
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