東京ゲームショウ2022にはゲーミングディスプレーの展示も多い。BenQ Japanやアイ・オー・データ機器のブースなどで注目の製品をピックアップした。
ホール2にブースを構えるBenQ Japanでは、48型の大型有機ELパネルを搭載するゲーミングディスプレー「EX480UZ」を出展している。有機ELパネルを採用することでバックライトが不要になるため、48型と大画面ながら本体は驚くほど薄い。また、有機ELパネルを採用することによって、コントラストが高く黒色の表現がより映える。東京ゲームショウ2022のBenQ Japanブースでは、ゲーム場面を使い有機ELパネルと液晶パネルの色の表現の違いをデモしていた。有機ELパネルは色みが深いものの、液晶パネルより応答速度や垂直同期(リフレッシュレート)は劣る。メーカー担当者によると、速度重視であれば液晶パネルを、画質重視であれば有機ELパネルを採用するディスプレーを選ぶと良いという。
リフレッシュレート
BenQ Japanのブースでは、垂直同期が最大360Hzで駆動するゲーミングディスプレー「XL2566K」も大々的に展示していた。パソコン用のディスプレーの場合、垂直同期は60Hzが一般的。その場合、1秒間に60回画面を切り替えて描画する。その回数を高速にすることで、より滑らかな画面描画を可能とする。垂直同期が高いディスプレーはゲームプレーヤーに重宝されており、ゲーミングディスプレーでは通常より高い垂直同期を利用できる製品が多い。従来は最高で240Hzの製品が多いが、それを360Hzにすることでより滑らかな描画を可能とする。
BenQ Japanのブース内にはリビングを作り、ゲーミングプロジェクター「X3000i」を大々的に展示していた。X3000iはプロジェクターとしては珍しく、立方体に近い形状をしている。この形状だとレンズ位置の制限がなくなり、通常よりも大型のスピーカーを搭載できる利点があるという。
アイ・オー・データ機器も360Hz駆動のディスプレーを表示
ホール3にブースを構えるアイ・オー・データ機器も、多数のゲーミングディスプレーを展示していた。ブース中央には360Hzの垂直同期で描画できる25型のゲーミングディスプレー「LCD-GC251RXAB」を参考出展ながら設置しており、実際にゲームプレイで試すことができる。
「LCD-GC251RXAB」には「Clear AIM」モードという機能を搭載する。画面を切り替えるときに黒色の画面を挟むことによって、画面の残像を防ぐ。弾を発射したあとにわずかに照準がぶれるような表現があるゲームで、照準がほとんどぶれずに描画できるので、ファーストパーソンシューティング(FPS)ゲームで効果が期待できるという。
(文・写真/田代 祥吾)
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