TGS2022で最大規模のブースとなったのが、第5ホールのセガ/アトラスブース。2社の作品だけに止まらず、パートナー企業の作品も幅広くそろえ、数多くの作品がブースを彩っていた。

セガ/アトラスブースは、この巨大なソニックが目印だ。『ソニックフロンティア』は数多くの試遊台だけでなく、フォトスポットも用意されていて、まさに当ブースの主役と言うべき存在感を発揮
セガ/アトラスブースは、この巨大なソニックが目印だ。『ソニックフロンティア』は数多くの試遊台だけでなく、フォトスポットも用意されていて、まさに当ブースの主役と言うべき存在感を発揮

イチオシは世界的キャラクター「ソニック」

 東京ゲームショウ2022(TGS2022)のフロアマップを眺めると、2019年まで、つまり新型コロナウイルス禍以前と比べても出展企業数にそん色がない半面、小さなブースが林立しているのに気づく。さらに見慣れていたあのメーカーの姿がない、といったことにも気づいてしまう。しかし、それだけに巨大なスペースでブースを展開するメーカーが、例年以上にその存在感を発揮している印象だ。

 今回、最大級の規模を誇っているメーカーの一つが、第5ホールのセガ/アトラスだ。ブースにはセガ、アトラスだけでなく、パートナー出展タイトルとして、エレクトロニック・アーツの『FIFA23』なども出展され、スペースの大きさだけでなく、出展作品の多彩さという点でも会場内でトップクラスと言えるだろう。

 なかでも最も力が入っていたのは『ソニックフロンティア』(PS4/PS5/Xbox Series X|S/Xbox One/PC[Steam])だ。マリオと並ぶ世界的な人気キャラクター、超音速ハリネズミこと「ソニック」が活躍するアクションゲームの最新作で、2022年11月8日に発売が予定されている。ブース内の目立つ位置にはソニックの巨大な像がそびえ立ち、来場者を待ち受けている。エリアはブース総面積の恐らく半分近くを占めるのではないだろうか。立像だけでなく、数多くの試遊台、さらにフォトスポットまで用意するほどの充実ぶりだ。

セガと言えばこれ、『龍が如く』

 その隣にあったのは、23年2月22日に発売が予定されているPS4/PS5/Xbox Series X|S/Xbox One/PC(Steam)用タイトル『龍が如く 維新! 極』のコーナーだ。オリジナルはPS3/PS4用タイトルとして14年に発売された『龍が如く』のスピンオフ作品で、坂本龍馬を主人公に据え、幕末の時代を描いている。『~極』としてリメイクされるにあたり、一部の登場人物の顔が変更されている他、新たな要素として、『龍が如く0 誓いの場所』に登場した中野英雄さん、小沢仁志さん、竹内力さんが特別ゲストとして出演しているのもうれしい変更点と言える。

タイミングがよければ新選組をイメージした「だんだら模様の羽織」を身に付けたコンパニオンがお迎えしてくれる『龍が如く 維新! 極』のコーナー。『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品で、幕末を舞台にしているが故の演出だ
タイミングがよければ新選組をイメージした「だんだら模様の羽織」を身に付けたコンパニオンがお迎えしてくれる『龍が如く 維新! 極』のコーナー。『龍が如く』シリーズのスピンオフ作品で、幕末を舞台にしているが故の演出だ
『龍が如く 維新! 極』の試遊を体験した人には、この特製マフラータオルがプレゼントされる。筆文字風の書体で新選組の隊員の名前が列記されていて、なかなか渋い
『龍が如く 維新! 極』の試遊を体験した人には、この特製マフラータオルがプレゼントされる。筆文字風の書体で新選組の隊員の名前が列記されていて、なかなか渋い

アトラスやパートナーのタイトルも見逃すな

 アトラスは『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』『ペルソナ3 ポータブル』の3作品を出展。新作ではないが、これら人気作品が新たにXbox Series X|SやPCといった最新環境でも遊べるようになるのは、ファンにとって朗報に違いない。

 これら3作品のうち試遊台があるのは、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』のみ。その一角には『ペルソナ3』のタナトス、『ペルソナ4』のイザナギ、『ペルソナ5』のアルセーヌの大きな立像もあり、注目を浴びていたのはもちろん、熱心に写真を撮る来場者の姿が数多く見られた。

ソニックとともにセガ/アトラスブースの顔となっていたタナトス、イザナギ、アルセーヌ。右奥が『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の試遊コーナー。XboxやPS5など、3つのプラットフォームでの試遊台が用意されていた
ソニックとともにセガ/アトラスブースの顔となっていたタナトス、イザナギ、アルセーヌ。右奥が『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』の試遊コーナー。XboxやPS5など、3つのプラットフォームでの試遊台が用意されていた

 パートナー出展タイトルからは、エレクトロニック・アーツの『It Takes Two』(PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/PC/The Play List〔EA Play〕)、日本一ソフトウェアの『魔界戦記ディスガイア7』(PS4/PS5/Nintendo Switch)、PLAIONの『Goat Simulator 3』(PS5/Xbox Series X|S/PC)の3タイトルは試遊台が用意されていた。筆者がブースを取材した15日昼ごろの状況ではこれらタイトルは展示コーナーが壁側だったこともあってか、『ソニックフロンティア』や『龍が如く 維新! 極』に比べ、はるかに短い待ち時間で試遊が可能だった。

『It Takes Two』の試遊台も用意されたエレクトロニック・アーツのコーナー。他の作品は映像のみの出展となっていた
『It Takes Two』の試遊台も用意されたエレクトロニック・アーツのコーナー。他の作品は映像のみの出展となっていた
セガ/アトラスブースのパートナー出展タイトルのひとつ、日本一ソフトウェアの『魔界戦記ディスガイア7』の試遊コーナー。パートナー出展タイトルの試遊台としてはかなりの人気を誇っていた
セガ/アトラスブースのパートナー出展タイトルのひとつ、日本一ソフトウェアの『魔界戦記ディスガイア7』の試遊コーナー。パートナー出展タイトルの試遊台としてはかなりの人気を誇っていた
『魔界戦記ディスガイア7』の試遊を終えた来場者には、特典としてこの付箋がプレゼントされた
『魔界戦記ディスガイア7』の試遊を終えた来場者には、特典としてこの付箋がプレゼントされた
大学の学長となって学生や教員のキャンパスライフをより豊かなものにしていく大学経営シミュレーション、Two Point Studiosの『Two Point Campus』と、はるか昔に打ち捨てられた宇宙ステーションでエンドレスな敵襲からクリスタルを守るタワーディフェンス型のローグライト・アクション、Amplitude Studiosの『ENDLESS Dungeon』は、映像のみの出展。そのコーナーはフォトスポットになっていた
大学の学長となって学生や教員のキャンパスライフをより豊かなものにしていく大学経営シミュレーション、Two Point Studiosの『Two Point Campus』と、はるか昔に打ち捨てられた宇宙ステーションでエンドレスな敵襲からクリスタルを守るタワーディフェンス型のローグライト・アクション、Amplitude Studiosの『ENDLESS Dungeon』は、映像のみの出展。そのコーナーはフォトスポットになっていた
広大なサン・アゴラ島を舞台に、山羊になりきって暴れまくるCoffee Stain Publishing、Coffee Stain North、PLAIONの『Goat Simulator 3』。2014年にPC版が発売され、そのシュールな内容が話題となった『Goat Simulator』の続編だ
広大なサン・アゴラ島を舞台に、山羊になりきって暴れまくるCoffee Stain Publishing、Coffee Stain North、PLAIONの『Goat Simulator 3』。2014年にPC版が発売され、そのシュールな内容が話題となった『Goat Simulator』の続編だ
『バーチャファイター eスポーツ』では、プロ選手に挑戦できる試遊台(?)が。プロ選手に挑戦できるチャンスと言えば聞こえはいいが、多くの来場者が見守るなかで対戦するにはかなり勇気が必要かも。対戦を終えると同タイトルのオリジナルマスクがもらえる特典がある
『バーチャファイター eスポーツ』では、プロ選手に挑戦できる試遊台(?)が。プロ選手に挑戦できるチャンスと言えば聞こえはいいが、多くの来場者が見守るなかで対戦するにはかなり勇気が必要かも。対戦を終えると同タイトルのオリジナルマスクがもらえる特典がある

(文・写真/稲垣宗彦=スタジオベントスタッフ)

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