米国のプロレス団体AEW所属のレスラーがキャラクターとなって戦うTHQ Nordicの『AEW FIGHT FOREVER』。ブースに設置されたリングでリアルファイト!

竹下幸之介VSクリストファー・ダニエルズ。劣勢だった竹下のキックがさく裂する瞬間
竹下幸之介VSクリストファー・ダニエルズ。劣勢だった竹下のキックがさく裂する瞬間

 TGS場内で異彩を放つプロレスリング。巨大なTHQ Nordicブースのど真ん中に鎮座するこのリングでは、毎日13時と15時にガチのプロレスが行われている。これは来春発売が予定されているプロレスゲーム『AEW FIGHT FOREVER』(PS5/PS4/Steam/XBOX ONE/XBOX SERIES XS/NINTENDO SWITCH)を記念したエキシビションマッチ。

 同作は2019年にトニー・カーンやケニー・オメガらの手によって旗揚げされた米国のプロレス団体All Elite Wrestling(AEW)の選手がキャラクターとして登場するリアルなアクションゲームだ。熱烈なゲーマーでもあるケニー・オメガと、『新日本プロレス 闘魂烈伝』シリーズや『WWE 2K』シリーズを制作していたユークスとTHQ Nordicのタッグによって実現した作品である。

 リングに上がるのは、AEWの所属レスラーとAEWの試合にも参戦するなど、同団体と交流の深い日本のプロレス団体、DDTプロレスリングや東京女子プロレス所属のレスラーが登場。クリストファー・ダニエルズ(AEW)、里歩(AEW)、中澤マイケル(AEW)、竹下幸之介(DDT)、クリス・ブルックス(DDT)、上野勇希(DDT)、坂崎ユカ(東京女子)、伊藤麻希(東京女子)、乃蒼ヒカリ(東京女子)、水波綾(フリー)など、人気のレスラーばかりだ。それだけにTHQ Nordicブースには、ゴングが鳴るずいぶん前から黒山の人だかり。

 空中戦の高さ、パンチや蹴りの速さ、そして床にたたき落とされる音の大きさ。レスラーの息遣いが聞こえるリングサイドで見る本物のプロレスの迫力には圧倒される。レスラーが技を仕掛けるポーズを取ると手拍子や声援が沸き起こるなど、リングサイドは熱気200%。観戦慣れしている様子なのでプロレスファンばかりなのかと思いきや、DDT関係者によると、半数はDDTの常連ファンだが、プロレス初見と思われる来場者も多いという。ゲームファンもプロレスファンも一丸となって応援する姿が美しい。

 ゲーム好きで知られる竹下幸之介(DDT)は「今日始めてプロレス見た方もたくさんいると思います。ちょっとでも面白いと思った方は、ゲームをプレイしてもらうのはもちろん、AEW、そしてDDTプロレスの会場にぜひ来てください」と声を高めた。同作プロデューサーのDavid Knudsen氏は「モーションキャプチャーではなくアニメとして描いたビジュアルが特徴。迫力のあるダイナミックな動きを楽しんでほしい」と語る。

 ブースには8台の試遊台が用意され、試合のないときは、レスラーの等身大パネルを設置されたリングに上がって記念撮影をすることも可能だ。AEW初来日とも言える試合は見逃せない。

ゲームファンもプロレスファンも一丸となって試合に熱中。リングサイドは大盛りあがり
ゲームファンもプロレスファンも一丸となって試合に熱中。リングサイドは大盛りあがり
『AEW FIGHT FOREVER』のデモ画面。動きや表情をよりダイナミックに表現するためにアニメを採用
『AEW FIGHT FOREVER』のデモ画面。動きや表情をよりダイナミックに表現するためにアニメを採用
かつては覆面レスラー「カレーマン」として知られた、日本大好きなAEWのクリストファー・ダニエルズとゲーム大好きDDTの竹下幸之介の試合は大技が決まりまくって迫力満点!
かつては覆面レスラー「カレーマン」として知られた、日本大好きなAEWのクリストファー・ダニエルズとゲーム大好きDDTの竹下幸之介の試合は大技が決まりまくって迫力満点!
プロデューサーのDavid Knudsen氏。人気レスラーのおいでもあり、プロレスに造詣が深い
プロデューサーのDavid Knudsen氏。人気レスラーのおいでもあり、プロレスに造詣が深い

(文/永浜敬子、写真/木村 輝)

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