リアル開催で東京ゲームショウ2022に帰ってきたコンパニオン。しかし、皆、感染対策で口元をマスクやフェイスシールドで覆っている。それでもかわいく撮れるのか。TGS取材班の志田彩香カメラマンが挑んだ。

マスクを撮影の“小道具”として考えれば、これまで撮れなかったポーズになる。逆転の発想がコンパニオンの新たな魅力を引き出す
マスクを撮影の“小道具”として考えれば、これまで撮れなかったポーズになる。逆転の発想がコンパニオンの新たな魅力を引き出す

マスク姿でもかわいく撮れる!

 3年ぶりのリアル開催となった東京ゲームショウ2022(TGS2022)。遊びのフィールドはバーチャルなゲームだが、会場の熱気はリアルでなければ味わえない。試遊の順番を待つ来場者の長い列や、試遊に没頭する来場者の姿を見て、ゲームとの出会いはこうありたいものだとしみじみ思う人も多いだろう。

 さて、もう1つ、TGSにとってなくてはならない大切な“リアル体験”がある。言わずもがな、イベントの華、コンパニオンとの出会いだ。日本イベント産業振興協会の調査によると、2020年のイベント関連産業の市場規模は3847億円と19年比42.9%まで落ち込んだ。21年は5584億円でやや持ち直したが、それでも19年の56%だ。新型コロナウイルス禍によって、多くの働く場を失ったコンパニオンたち。そんな厳しい時代を乗り越えてきただけに、ブースの前に笑顔で立つ彼女たちの存在が、復活した「TGSの日常」を何よりも強く印象づける。

 ただ、以前と大きく異なっているのが、コンパニオンの口元を覆う“ウィズコロナの象徴”、マスクとフェイスシールドだ。感染対策を考えれば当然の措置とはいえ、彼女たちのマスク姿はコンパニオンの有り様を根本から変えてしまうのでは……。一抹の不安がよぎる中、「マスク姿でもかわいく撮れますよ」と言ってのけた人物がいた。2017年、伝説の企画「彩香が撮ればスキだらけ」で話題をさらった、日経クロストレンドTGS取材班の志田彩香カメラマンだ。

 「マスクを付けているから魅力がないなんて言わせませんから!」

 彩香が再び立ち上がった。

少しだけ口元を…

距離をとりながらの撮影。少しだけ口元を見せてくれた。こうした仕草もかわいい
距離をとりながらの撮影。少しだけ口元を見せてくれた。こうした仕草もかわいい
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