「マーケの危機」今、再考すべきこと 第8回

ネットの「うざい広告」を逆手に取り、多くのユーザーに「もっと広告にまみれたい」と思わせた技ありのプロモーションがある。ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO(ラインモ)」が2022年2~3月に実施した「#LINEMOでほんだまみれ」キャンペーンだ。参加者のPC、スマホ、Twitter上の広告がすべてタレントの本田翼さんのバナー広告に置き換わるという斬新な施策で、従来のキャンペーンの5倍のサイト流入、8倍の契約獲得へとつながった。

LINEMOが2022年3月17~27日に実施した「#LINEMOでほんだまみれ」キャンペーンのバナー広告
LINEMOが2022年3月17~27日に実施した「#LINEMOでほんだまみれ」キャンペーンのバナー広告

 「おっ、広告が本当に本田翼になりだした。感謝」「LINEMOの広告キャンペーン#LINEMOでほんだまみれが革命すぎる」――。

 2022年3月17日から11日間にわたり、ソフトバンクの「LINEMO」が手掛けた「PayPayボーナス還元祭」の広告キャンペーンに対し、SNS上ではポジティブなUGC(ユーザー生成コンテンツ)が広がった。

 キャンペーンは、期間中に「#LINEMOでほんだまみれ」を付けてツイートすると、Twitter内の広告が本田翼さんを起用したLINEMOの広告にすべて置き換わるというもの。さらにLINEMOの特設サイトを訪問すれば、Webページや他のSNSの広告まで本田翼さん一色になる。

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