2022年9月2日発売の「日経トレンディ2022年10月号」 ▼Amazonで購入する では、「ずるい文章術」を特集。毎年1000商品を新たに開発するアイリスオーヤマ。そのハイペースな商品開発を可能とするのが、毎週の“3分プレゼン”だ。徹底したプレゼンの効率化は資料の在り方も変えた。その作り方を編集部で再現した。
※日経トレンディ2022年10月号より。詳しくは本誌参照

日用品、インテリア用品、家電、食品など、幅広い分野の商品を開発するアイリスオーヤマ。商品数は2万5000点以上あり、毎年1000商品が新たに生まれている。このハイペースな商品開発を可能としているのが、毎週月曜日に丸1日かけて開催される「新商品開発会議」(通称「プレゼン会議」)だ。大山晃弘社長以下、各事業部の担当者が一堂に会し(東京本部などはビデオ会議で参加)、9時~17時半の会議で約50~60件の案件を審議する。1件当たりのプレゼン時間は、質疑応答を含めても10分程度。登壇者が説明に使う時間は通常3~5分だ。
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徹底したプレゼンの効率化は資料の在り方も変えた。最も重要なのは、「今日何を決めたいか」が簡潔に示された「サマリ」という1枚目のスライド。資料自体は非公開のため、編集部で架空の洗濯機のサマリを再現した。
下図は、開発中製品の販売価格を決定する目的のスライド。左側では、既存の販売商品の価格と、新製品の販売予定価格が簡単な図にまとめられ、その価格にすべき理由などが付記されている。右側には、市場動向と新製品のターゲット層が簡潔にまとめられている。その日の決裁に必要な情報はこのサマリにほとんど入れる。
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