2022年9月2日発売の「日経トレンディ2022年10月号」 ▼Amazonで購入する では、「ずるい文章術」を特集。専門的な内容を、社外の顧客にどう理解してもらえばよいか。そんなプレゼンを日々行っているのが、ソニーセミコンダクタソリューションズの内海沙織氏だ。資料の特徴は、文章を少なめにしつつ、図解や写真などのイメージを重視すること。パッと見て伝えたいことが分かる資料の作り方を聞いた。

※日経トレンディ2022年10月号より。詳しくは本誌参照

AITRIOS説明時のスライド構成例。同社が2020年に開発したAI処理機能付きのイメージセンサー「IMX500」「同501」を用いたシステム「AITRIOS」の仕組みと利点を説明する。全体は15~20枚程度
AITRIOS説明時のスライド構成例。同社が2020年に開発したAI処理機能付きのイメージセンサー「IMX500」「同501」を用いたシステム「AITRIOS」の仕組みと利点を説明する。全体は15~20枚程度

 自社の技術やその強みを、専門知識がない他社の人にどう理解してもらえばよいか。そんなプレゼンを日々行っているのが、ソニーグループの半導体事業会社であるソニーセミコンダクタソリューションズの内海沙織氏だ。最新鋭の半導体とそれを活用したシステムを、社外の顧客やパートナー企業に説明するプレゼンを担当している。

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 その資料の特徴は、文章を少なめにしつつ、図解や写真などのイメージを駆使して、技術的な背景を知らない人にも伝わる工夫をちりばめている点だ。「技術系の資料は文字が多くなりがちだが、それでは本当に製品を使うつもりの人にしか読んでもらえない。パッと見て伝えたいことが分かる資料にするよう意識している」(内海氏)

 下図は、AI処理機能を内蔵したイメージセンサーと、そのセンサーを様々な業務で使えるようにするシステム「AITRIOS」のプレゼン資料。文字だけの単純な箇条書きは一切なく、「荷札検知」「在庫検知」など、単語だけで分かりそうな事例にも写真を添え、直感的に理解しやすくしている。