移動できるほどコンパクトで手ごろな価格の「タイニーハウス(超小型住宅)」と呼ばれる住宅が米国で人気だ。そんな状況で注目を集めるのが、NESTRON(ネストロン)が手掛ける家具付き超小型プレハブ住宅。道路で輸送することもでき、家ごとの引っ越しが可能だ。同社が米国市場に次いで注目するのが日本市場。定住とは一線を画した生活スタイルの広がりを好機と見ている。

※日経トレンディ2022年9月号より。詳しくは本誌参照

ネストロンが手掛ける家具付き超小型プレハブ住宅。外観は未来的なデザインが特徴。
ネストロンが手掛ける家具付き超小型プレハブ住宅。外観は未来的なデザインが特徴。

スタイリッシュプレハブ【米国発】 NESTRON

スマート技術対応、家具も付く未来的デザインの超小型住宅

 移動できるほどコンパクトで手ごろな価格の住宅が米国で人気だ。400sqft(約37平方メートル)未満の住宅は、「タイニーハウス(超小型住宅)」と呼ばれる。2008年のリーマン・ショック以降、豊かさを見直すミニマリスト志向が世に広がり、そのビッグトレンドに20年のコロナショックが輪をかけた。また、カリフォルニア州では住民が住宅の購入をあきらめて隣接する州に引っ越すケースが目立ち始めるなど、不動産価格の高騰も後押しする。

 そんな状況で注目を集めているのが、ネストロンが手掛ける家具付き超小型プレハブ住宅。道路で輸送することもでき、家ごとの引っ越しが可能。自分で新たに用意した土地や、各地にあるタイニーハウス生活実践者が集まるコミュニティーに設置できるので、移動の自由度が高い。17年創業の同社はシンガポールにあり、顧客の50%以上が米国に住んでいるという。客層は20代半ばから70代までと幅広い。

 室内には最初から家具が備え付けられていて、電気、水道、下水システムにつなげば、すぐに住み始められる点も魅力だ。特に人気があるのは未来的なデザインのキューブシリーズで、このようなスタイリッシュなものは、従来はなかった。仕様も先進的で、アレクサ並みの人工知能(AI)システムを標準装備。タッチパネルで床暖房や照明を調節したりできる。種類はベッドルームの数によって3つに分かれ、広さは156~377sqft(約14.5~35平方メートル)。フラッグシップモデルは2ベッドルームの「Cube2」(下写真)だ。

2つあるベッドルームは住宅内の左右に振り分けた間取りになっているので、プライバシーは保たれる
2つあるベッドルームは住宅内の左右に振り分けた間取りになっているので、プライバシーは保たれる
居住に必要な家具は最初からフル装備。家具は、エッジをカーブさせたデザインで、空間を最大限に利用できるように配置されている
居住に必要な家具は最初からフル装備。家具は、エッジをカーブさせたデザインで、空間を最大限に利用できるように配置されている
電気や水道、下水とつなげば、すぐに生活を始められる。利便性と未来的な暮らしを重視して、スマート技術も導入する
電気や水道、下水とつなげば、すぐに生活を始められる。利便性と未来的な暮らしを重視して、スマート技術も導入する
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