ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を展開するクラシコムのインターネットラジオが熱狂を呼んでいる。2022年10月に開催された公開収録には、300人の招待枠に1600人以上が応募する人気ぶり。総再生回数は22年末で約1400万回に達した。なぜECサイトの音声番組に多くの人が心を動かされるのか。その秘密を探りに、出演する「北欧、暮らしの道具店」店長の佐藤友子さんと「よしべ」さんに直撃した。

クラシコムのインターネットラジオ「チャポンと行こう!」。パーソナリティーを務める2人。チャポンと行こう!のリスナーは、「チャポラー」と呼ばれる
クラシコムのインターネットラジオ「チャポンと行こう!」。パーソナリティーを務める2人。チャポンと行こう!のリスナーは、「チャポラー」と呼ばれる

 ECサイト「北欧、暮らしの道具店」をベースに、メルマガやSNS、動画共有サービス、オリジナルアプリなど、多様なチャネルで生活者とつながるクラシコム。テキストや画像だけでなく、オリジナルドラマや映画の制作・配信など、コンテンツも多様に手掛ける。そんな中、急激に人気を集めているコンテンツがある。インターネットラジオ「チャポンと行こう!」だ。

▼参考記事(クラシコムのビジネスモデルについてはこちら) 「北欧、暮らしの道具店」のクラシコム上場 青木代表に真意を聞く

 2022年3月に発表された「第3回JAPAN PODCAST AWARDS」では、リスナーズチョイス3位に選ばれ、同年4月には番組単独で累計再生1000万回を達成。10月30日には、東京・港区のスパイラルホールで初の公開収録を行ったところ、300人の招待枠に1600人以上の応募が殺到し、当日には抽選で選ばれた熱狂的なファンが集結した。また、収録の様子はInstagram LIVEやYouTube LIVEでも配信され、延べ1万人が閲覧する人気ぶりだ。

2022年10月30日に東京・青山にあるスパイラルホールで開催された「チャポンと行こう!公開収録イベント」の様子
2022年10月30日に東京・青山にあるスパイラルホールで開催された「チャポンと行こう!公開収録イベント」の様子

義理の姉妹が繰り広げる“おしゃべり”ラジオ

 チャポンと行こう!のパーソナリティーを務めるのは、「北欧、暮らしの道具店」の店長でもあるクラシコム取締役の佐藤友子氏と、愛称「よしべ」として親しまれている編集スタッフの青木氏の2人だ。青木氏はクラシコム代表である青木耕平氏の配偶者でもあり、佐藤氏とは義理の姉妹にあたる。

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