消費者と多彩なチャネルでつながるクラシコムのECサイト「北欧、暮らしの道具店」。そのコミュニケーションチャネルとして存在感が高まっているのが、自社アプリだ。実はEC売り上げの6割がアプリ経由という。クラシコムの愛されるブランドづくりの極意を明らかにする連載の第4回は、アプリ開発の経緯を追うと共に、心地よいアプリとは何かを代表の青木耕平氏と開発担当者に聞く。

200万ダウンロードを突破した「北欧、暮らしの道具店」のアプリ。実は当初、運営するクラシコムの代表である青木耕平氏(写真中央)は、必要性をあまり感じていなかった。ではなぜ開発に進んだのか、そして愛されるアプリはどのようにして生まれたのか、青木氏と開発のキーパーソンである村田省吾氏(写真右)、廣瀬健氏(写真左)に聞いた
200万ダウンロードを突破した「北欧、暮らしの道具店」のアプリ。実は当初、運営するクラシコムの代表である青木耕平氏(写真中央)は、必要性をあまり感じていなかった。ではなぜ開発に進んだのか、そして愛されるアプリはどのようにして生まれたのか、青木氏と開発のキーパーソンである村田省吾氏(写真右)、廣瀬健氏(写真左)に聞いた

 メールマガジンやLINE、Twitter、InstagramといったSNS、さらにはYouTubeやSpotifyなど、多種多様なチャネルで消費者とつながるECショップ「北欧、暮らしの道具店」。そのコミュニケーションの中心として存在感を急激に高めているのが、2019年11月にリリースした自社アプリだ。2年間で200万ダウンロードを突破し、EC販売のうち実に6割がアプリ経由だというほど、もはやなくてはならない、主要な動線として拡大を続けている。

「北欧、暮らしの道具店」のアプリは2019年11月にリリース。ECショップとしての機能に加え、多様なコンテンツをまるっと楽しめる
「北欧、暮らしの道具店」のアプリは2019年11月にリリース。ECショップとしての機能に加え、多様なコンテンツをまるっと楽しめる

 既に消費者との強固なつながりを持っている「北欧、暮らしの道具店」が、なぜアプリを開発することになったのか。

 同サイトを運営するクラシコム代表の青木耕平氏は、もともとアプリをつくるべきだとは考えていなかったという。「技術的には、ウェブ、iOS、Androidの3種類のプラットフォームに対応するためにリソースが分散されるのが本当にいいことなのか、スマホアプリが一般的になってからずっと考えていた」(青木氏)。

特定のプラットフォーム依存からいかに脱却するか

 しかし、転換期が訪れる。「18年ごろ、クラシコムのビジョンの一つに掲げている“自由”が脅かされる可能性が見えてきた」(青木氏)というのだ。

 同社は「フィットする暮らし、つくろう。」のミッションの下、「自由・平和・希望」をビジョンに掲げる(詳細は連載の第1回と第2回の記事を参照)。その中でも重要な要素の1つである“自由”。それが脅かされるとはどういうことなのだろうか。

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