※日経エンタテインメント! 2022年7月号の記事を再構成

総合的なタレントとしての力を数値で表しランキング化する、日経エンタテインメント!の恒例企画「タレントパワーランキング」。今回は25歳以下に限定して、Z世代のタレントでランキングを作ってみた。すると、上位10人中8人を女性が占めるという結果となった。

スコアは小数点第2位で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた。年齢は2022年2月時点
スコアは小数点第2位で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた。年齢は2022年2月時点

 あらゆる分野で注目を集めている「Z世代」。1990年代半ばから2010年代生まれの人たちを指す「ジェネレーションZ」から生まれた言葉だ。米国では01年生まれのビリー・アイリッシュがグラミー賞で年間最優秀レコードを2年連続で受賞し(20年、21年)、今年も03年生まれのオリビア・ロドリゴが7部門にノミネートされるなど、エンタテインメントの分野でトップクラスの活躍をするケースも増えている。

 では今回のタレントパワー調査データをZ世代に限定するとどんなランキングになるか。調査を行った22年2月時点で25歳以下だった人たちを対象にランキングを作ってみた。その結果、上位を女性陣が多く占めるランキングとなった。4位までを女優が独占しているほか、トップ10のうち8人、トップ30のうち19人が女性だ。

 Z世代ランキング1位に輝いたのは99年生まれ、23歳の橋本環奈。パワースコアは40.6と、Z世代で唯一40ポイントを超えた。総合での順位は18位で、昨年から21ランクもアップしている。21年はKing & Princeの平野紫耀(6位)とともに主演を務めた映画の完結編『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル』が8月公開。10月には、出演した人気ドラマを映画化した『劇場版 ルパンの娘』も公開された。

 2位に入ったのは同じ23歳の広瀬すず。芸能活動10周年を迎えた21年は、テレビドラマ『ネメシス』で櫻井翔とダブル主演を務めたほか、『桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~』で時代劇に初出演、22年も『津田梅子~お札になった留学生~』で津田梅子役を演じるなど、演技の幅を広げている。

 3位には21歳の浜辺美波が入った。21年1月期のドラマ『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』では菅野美穂の娘を演じ、コスプレを披露するなど話題になり、8月の『24時間テレビ』内で放映されたドラマ『生徒が人生をやり直せる学校』では教師役に挑戦。6月にはテレビドラマから演じ続けている『賭ケグルイ』の映画第2作『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』も公開された。なかでも、22年1月期に放送されたドラマ『ドクターホワイト』では膨大な医学知識を持つ記憶喪失の女性・白夜を好演し、ドラマの放送期間中に大きくスコアを伸ばした。

 上位に共通するのはCM出演の多さだ。スズキやBookLiveのCMに出演する橋本と、三井不動産やソフトバンクなどに出演する広瀬は、ビデオリサーチによる21年の年間タレント別テレビCM起用社数が20社で本田翼に続く2位。浜辺も同調査のタレント別CM出稿量(秒数)で6位に入った。橋本は正月三が日に関東地区でオンエアされたテレビCMの出演本数で21年は1位、22年は出川哲朗に次いで2位。広瀬は21年6月にソフトバンクのCMでドラミちゃん役として出演。直後の調査でスコアが3ポイント近く上昇した。テレビCMでの露出が、同世代だけでない、幅広い年代から支持される要因の1つになっていると考えられる。

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