※日経エンタテインメント! 2022年7月号の記事を再構成
総合的なタレントとしての力を数値で表しランキング化する、日経エンタテインメント!の恒例企画「タレントパワーランキング」。今回紹介するのは「音楽」部門。2022年2月調査で最も影響力を持つアーティストは誰か。
ランキングを見ると、今年も上位にランクインしたのはより幅広い層のファンに対する訴求力を持っているアーティストたちだ。それはタレントパワーの特性が、CDセールスなどに貢献するコアファンというよりも、10代から60代の一般ユーザーたちを対象にしたスコアであるからだ。
その中で1位は、2年連続で米津玄師となった。昨年は、アルバム『STRAY SHEEP』のWミリオン(CD+配信)、全楽曲のストリーミング解禁でスコアが上昇したのに対し、この1年はドラマ『リコカツ』主題歌の『Pale Blue』やPlay StationのCM曲『POP SONG』などリリース自体は少なめ。それでも首位を維持しており、“米津玄師”ブランドが幅広い年代で浸透していることが分かる。
2位は前回と同じくサザンオールスターズ。この1年間、バンドとしての活動はなかったが、個人でも5位の桑田佳祐のEP『ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼き feat.梅干し』がロングヒット。収録曲の『Soulコブラツイスト~魂の悶絶』は、Netflix配信の映画『浅草キッド』の主題歌となった。また自身も出演するユニクロのCMでは新旧のヒット曲がオンエア。40代以上には、“桑田が稼働=サザンが元気”というイメージが根付いていると言えよう。
3位にはMISIAが急上昇でトップ10入り。2018年にドラマ『義母と娘のブルース』主題歌となった『アイノカタチ』がロングヒット。同年以降、『NHK紅白歌合戦』や『日本レコード大賞』、『24時間テレビ』などへ積極的に出演するようになり、今や大型特番では欠かせない存在に。年々スコアは上昇傾向にあり、デビュー25年目にしてタレントパワーは最高潮に達している。
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