SNSを駆使した若者向けマーケティングで成功事例を連発する「Z世代の企画屋さん」こと今瀧健登氏が、Z世代を盛り上げるキーパーソンと対談する連載の第3回。今回登場するのは、TikTokで日本人では7人しかいない1000万フォロワー超えを達成したISSEI氏(本名:問田一誠、23歳)だ。主に海外の視聴者を意識した短尺動画が世界中でバズっている。海外でのバズらせ方や、企業が海外マーケティングでどうTikTokを活用すべきかを聞いた。

「Z世代の企画屋さん」こと今瀧健登氏が、TikTokフォロワー数日本でトップ7のISSEI氏に迫る
「Z世代の企画屋さん」こと今瀧健登氏(写真右)が、TikTokフォロワー数日本でトップ7のISSEI氏に迫る

 フォロワー数が数十万でも一目置かれる日本のTikTokerの中で、ISSEI氏(@issei0806)は実に1000万以上を誇るメガTikTokerとなっている。1000万というフォロワー数は、国内では2022年9月現在7人しか到達していない。成功の裏にあるテクニックと、海外の短尺動画市場で得たノウハウを探る。

海外でバズって再生回数1億2000万回

今瀧健登氏(以下、今瀧) 22年6月末にTikTokでフォロワー数が1000万を超えました。そんなISSEIさんがどんな人物なのか知らない人も多いと思うので、まずは自己紹介をお願いします。

ISSEI氏(以下、ISSEI) 僕はもともと俳優を目指していました。SNSで有名になればテレビにも出演できる世の中になり、自分も早く売れたいという思いから、3年前にTikTokを始めることにしたのです。YouTubeではなく、TikTokにした理由は、自分と同じ世代の若者に影響力があることと、TikTokはスタート時のフォロワー数が少なくても、独自のレコメンド機能によってコンテンツさえよければ一気に視聴数を稼いでバズらせられる点に注目したからです。

今瀧 TikTokのレコメンド機能は、視聴時間や視聴完了率(どれだけ最後まで見られたか)、いいねやコメント、シェアといった反応数が多い動画を視聴者に自動的に推奨する仕組み。アカウントのフォロワー数に関係なく、面白い動画さえ投稿できればバズって認知を得られる「コンテンツファースト」のプラットフォームです。早く認知を得て有名になりたかったISSEIさんにとってはうってつけのメディアだったのですね。

ISSEI 当初は国内の認知を得るつもりで始めたのですが、投稿を続けていると、想定外に海外のフォロワーが付き始めたのです(TikTokはアナリティクス機能を使ってフォロワーの国籍を確認できる)。というのも、僕が投稿したのは何かについて日本語で紹介したり、話したりするたぐいのものではなく、主に体の動きや表情などで笑いを取る、“非言語系”の動画。だから言葉の壁を越えられています。そうした動画が海外の視聴者の間でバズり、いつの間にか日本人以外の様々な国籍のフォロワーが目立つようになりました。こうして、TikTokが簡単に海外の人たちとつながれるプラットフォームであることに早い段階から気づいたのです。

今瀧 たまたま非言語系で始めたことが、ISSEIさんの運命を変えたというわけですね。

ISSEI そうです。そして、非言語系の動画の投稿を続けていくうちに、もう1つ大きな衝撃を受けたことがあります。海外ではバズり方がけた違いだということです。例えば、日本語を使うと国内のみでの拡散にとどまるため、動画が1000万回以上再生されるのは極めてまれでしょう。しかし、僕の動画は言語が関係ないので、世界中の人が理解して拡散することができる。今まで最もバズった動画は再生回数が1億2000万回にも上っています。僕はこうした現象を目の当たりにして、TikTokであれば、個人が海外向けに大きな影響力を持つことも夢ではないと確信したのです。当初、日本で有名になりたいという思いで始めたTikTokですが、そんな経緯もあって途中からは完全に海外向けにシフトして投稿するようになりました。

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