Z世代のことはZ世代に聞け! 自らもZ世代で、「食べられるお茶」やメンズネイルサロンなど、斬新な企画で次々とヒットを飛ばす“Z世代の企画屋さん”こと、僕と私と(東京・渋谷)代表の今瀧健登氏の新連載。第1回はZ世代マーケティングにはびこる「誤解」をひもといていく。

僕と私と代表の今瀧健登氏。1997年生まれの24歳、Z世代のマーケター
僕と私と代表の今瀧健登氏。1997年生まれの24歳、Z世代のマーケター

 Z世代とは、1990年代中盤から2000年代序盤に生まれた世代のこと。幼いころからインターネットやスマートフォンなどのデジタルデバイスに慣れ親しんでいることから「デジタルネーティブ世代」とも呼ばれています。

 近ごろ、ニュースやメディアでも「Z世代」という言葉を見かけることが増えてきました。それは彼ら彼女らが現代の若者の中心であり、今後、社会全体においても影響力の強い世代になるといわれているからです。

 そんなZ世代はどのような価値観の下に、どのような消費行動をとっているのか。そして、本当にZ世代に響くマーケティングとは何なのか。その答えにたどり着くためにはまず、Z世代自身の意見を聞かなければなりません。

 本連載「今瀧健登の『Z世代マーケティング』」では、Z世代に向けた企画・マーケティングを行う僕と私と代表の今瀧健登(筆者)が、Z世代のキーパーソンらとともに、その生の声をお届けします。

▼外部リンク 僕と私と

 第1回のテーマは、「Z世代の企画屋さん」としてさまざまなヒット企画を咲かせてきた今瀧健登が考える「誤解されがちなZ世代マーケティングの本質」について、解説していきます。

Z世代によるZ世代のためのマーケとは?

 僕は現在24歳。大学時代にビジネスの勉強をするために起業し、新卒で教育コンサルティング事業を行う企業に就職。現在はZ世代を中心に若者向けのマーケティングに特化した企画会社、僕と私とを経営しています。

 そもそも、なぜ僕がZ世代マーケティングにこだわるのかというと、それは僕自身がZ世代であるからというシンプルな理由に尽きます。

 「餅は餅屋」というように、Z世代のことはZ世代に聞くほうがいい。なぜなら、目まぐるしく変化するZ世代のトレンドには、市場調査だけでは追いつけないからです。調査が終わったころには、トレンドはすでに移り変わり、遅れてしまう可能性が高い。

 それなら、Z世代の僕が直接キーパーソンにヒアリングしたほうが、そのスピードについていけると考えています。Z世代の当事者がマーケティングをすることで、数字では表せないリアルな感覚や、同世代の起業家やマーケターたちの意見をビジネスにも生かせてきたと思います。

 実際に、僕の会社のメンバーは、9割がZ世代。企画からデザイン、制作、運用まですべてインハウスで行い、Z世代目線でZ世代に響く施策を打てる組織づくりをしてきました。

 また、メンバーの中には個人でも活躍するインフルエンサーが多数在籍しており、SNSの潮流やZ世代の求める発信をキャッチする感度が高いため、本質的なバズを生む企画制作を可能にしています。

 Z世代によるZ世代のためのマーケティング会社。そんな会社の代表として、Z世代の消費をもっと面白くするために次はどんな企画が必要か、どんな組織をつくればいいかと考えているときが、僕にとってもっともわくわくする時間です。

広告は「ナンパ」と同じで嫌われる

 日々、Z世代に向き合っていると、Z世代マーケティングには他の世代とはまったく違うアプローチが必要であると感じます。従来のマーケティングでは、分かりやすくインパクトのある商品や広告を、より多くの人に見てもらえるようにリリースすることが定石だったと思います。

 しかし、Z世代はそんな「多くの人に好かれようとしている」商品や広告に対して抵抗感があります。むしろ、“自分だけ”が共感でき、自分だけに向けられたマーケティングを好む傾向にあると考えています。

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