※日経エンタテインメント! 2022年7月号の記事を再構成

韓国・ソウル公演を皮切りに、世界11都市を回る大規模なワールドツアー『Stray Kids 2nd World Tour “MANIAC”』を行っているまっただ中で、7月26日・27日には東京公演も行うStray Kids(以下、スキズ)。現在、3回に分けて座談会を掲載しているが、後編となる今回は、中編で聞いたグループ内ユニットでの活動についての話から。

前列ハン、中列右からスンミン、ヒョンジン、リノ、後列右からバンチャン、チャンビン、アイエン、フィリックス(写真提供/JYP Entertainment)
Stray Kidsの日本2ndミニアルバム『CIRCUS』はBillboard JAPANの週間アルバム・セールス・チャートと総合アルバムチャートで2冠を達成した(写真提供/JYP Entertainment)

――ユニットでの活動が増えたのは、翻って言えば、8人のメンバー同士の絆もより強まったからと捉えてもいいでしょうか。

フィリックス まず確実に言えるのは、時間がたてばたつほど仕事を一緒にする時間も重ねてきているし、多くの時間をメンバーと一緒に過ごしてきたということです。だから、お互いに本当にたくさんのイタズラもしますし(笑)、じゃれ合ってるんですけど。知らず知らずのうちに大切な時間をみんなと一緒に分かち合ってきたようです。

 スケジュールを一緒に過ごすたびに楽しく、練習をしているときも楽しくて、これまでの全てが記憶に残っているし、僕たちはとても強い絆で結ばれた「仲間」であり「家族」なんです。仕事のスケジュールや練習をする時間だけでなく、プライベートでも一緒にご飯を食べたり、一緒に話したりする、そういう時間が僕にとってはとても癒やしになります。

 本当にお互いに親密さを感じているし、まさに「家族」のような関係ですよね。

ハン デビュー前の練習生時代から付き合ってきているので、本当に長い時間を一緒に過ごしてきました。デビューしてからはさらに一緒に住んだりもしているので、多くのことを話し合ってきているし。当時から絆は強かったんです。

 ただ、以前は言葉で表現して自分の意見を伝えていたのですが、最近ではメンバーの雰囲気や表情だけを見てその人の感情が分かるほど、お互いに頼れる関係になっています。だからこそ、より大変なことも一緒に乗り越えられるようになりました。自分や誰かがスランプに陥っても、一緒に散歩をしたり一緒に食事をしたりすることで解決することもあるんです。そんなふうに、絆はより深まっていますね。

最近大笑いしたのは“おしりペンペン”?

――雰囲気で通じ合える仲良しぶりなら、話し合いをする機会はむしろ減っていますか。

バンチャン いえ、本当にありとあらゆる事柄について話し合っていますよ! 8人みんな個性派ぞろいだし、それぞれ性格の違いは多いですが、僕ら全員の共通点として「口数が多いこと」「活発であること」が挙げられるメンバーなので(笑)。時間の空きさえあれば、ありとあらゆることについて話し合って、楽しくやってます。

リノ 話す内容は、同じ年頃の男の子同士の日常的なおしゃべりもあるし、ゲームを一緒に楽しんだりもするし、真剣な話もします。例えば、チームで真剣な話をする場合でも、重くなりすぎないように気遣いのできるメンバーなのがいいんですよね。「こうやったらもっとよくなるんじゃない?」みたいな形でアドバイスをしたり、「ここはとてもよかったよ!」と褒めたりしながら、みんなで話し合っています。

――最近メンバーで大笑いしたことはありますか?

一同 ワハハハ!!(質問だけで大爆笑)。

ハン みんなで集まってゲームをしたんですけど、みんなテンションが高くなりすぎて、負けた人に“おしりペンペン”をすることになったんです。そのときのメンバーのリアクションが本当に面白かったんですけど、特にスンミンのリアクションがとてもおかしくて(笑)、みんなで大笑いしました。

――どんなリアクション?

一同 (悲鳴に近い爆笑)。

ハン スンミン独特の、「あー!!」って高い声を出しながらするリアクションがあるんですけど、とてもじゃないけどマネはできないので!(笑)。

バンチャン (日本語で)モンダイナイ!(笑)。

スンミン えー(笑)、僕は音楽番組の収録中に、みんなが作った“指ハート”が面白くて笑いが止まらなかったんですけど(笑)。『MANIAC』活動のマッパン(活動曲での最後の音楽番組出演を指す韓国語)で、サビのダンスの振りのなかで、メンバーそれぞれが指ハートを表現しようということになって(笑)。モニターを通して見たら本当におかしくてゲラゲラ笑いました。

「僕たちの全てを見せる」

 今は、大規模なワールドツアー『Stray Kids 2nd World Tour “MANIAC”』の最中でもある。4月29日から5月1日の韓国・ソウル公演を皮切りに、米国・シカゴやロサンゼルス他、世界11都市21公演を発表。日本では6月11日・12日の神戸に始まり、6月18日・19日、7月26日・27日の東京4回の全6公演を予定。19年末の『Stray Kids Japan Showcase2019 “Hi-STAY”』以来、約2年半ぶりの来日公演になる。

――どんなツアーになるのか、また来日したときの楽しみについて教えてください。

スンミン STAYの皆さんと会えなかった期間、皆さんの見えないところで頑張って、力をつけてスキルを磨いてきた僕たちの姿を一気に披露するようなコンサートになると思いますよ。言ってみれば“カムバック公演”みたいなコンサートだと想像してください。

バンチャン 皆さんに2年間会えなかったので、「本当にコンサートでこんなものまで見せられるのか!?」と言うほどのものを準備しています。僕はもともと、「期待して」というようなことをあまり言わないようにしているんですけど、今回ばかりはSTAYにお見せできるものはすべて盛り込んでお見せするつもりでいます。

アイエン 僕はコンサートに来たSTAYの皆さんに、「ああ、またコンサートを見に来たい!」と思っていただきたいと考えているんです。日本に行ったときは、STAYの皆さんにお会いしたいのがもちろん1番の気持ちですが、日本の街や文化など日本ならではの雰囲気もしっかり楽しみたいなと思ってます。

リノ 僕は日本に行ったらラーメンを食べに行きたいです!(笑)。ラーメンを長い間食べてないんですよ。なぜなら、日本デビュー前に日本で食べたラーメンの味を忘れられないので。今回もラーメンを食べたいなと。

――今回のツアーの中で、メンバーの意見を反映したところは多いのでしょうか。

スンミン 僕たちメンバーはみんな、本当にたくさんたくさん意見を出し合いました。僕たちの意見を存分に盛り込んだコンサートツアーになることは間違いなしです! でも、ここで具体的に言ってしまうとワクワク感が減ってしまうし(笑)、STAYの皆さんには初めてステージを経験したときに最大限びっくりしていただきたいので今は内緒にしておきますが(笑)。本当に、これまで見たことのない、ちょっと変わった僕たちの新しい姿をたくさん披露したいと思いますので、ぜひご期待ください!

バンチャン
1997年10月3日生まれ、オーストラリア出身。Stray Kids最年長にして、グループを支える最強のリーダー。ボーカル、ラップ、ダンス、すべてにおいてパーフェクト。3RACHAとして楽曲制作に携わり、メンバーのディレクションも担う

リノ
1998年10月25日生まれ、韓国出身。卓越したダンススキルでStray Kidsのダンスをライン支えるDANCE RACHAの1人。ミステリアスな言動が多く、他のメンバーからは「4次元の性格」と称されている。読書家で推理小説が好きという一面も

チャンビン
1999年8月11日生まれ、韓国出身。聴き応え抜群な超高速でダークなラップで多くの人を魅了。3RACHAの1人としてStray Kidsの楽曲制作も担当している。音楽に対して非常にストイックで、ステージではクールな反面、とても明るい性格

ヒョンジン
2000年3月20日生まれ、韓国出身。抜群のダンススキルの持ち主で、DANCE RACHAの1人。美しいビジュアルでデビューの時から注目を集めてきた。趣味は絵を描くこと。彼の性格を表したような繊細な絵が魅力的だ

ハン
2000年9月14日生まれ、韓国出身。高いラップスキルと歌唱力を兼ね備え、3RACHAとしてStray Kidsの作詞作曲も手掛ける音楽センス抜群の完璧なオールラウンダー。明るく頼れる性格で年上からも年下からも慕われる存在

フィリックス
2000年9月15日生まれ、オーストラリア出身。ステージ上でのカリスマ性が魅力のDANCE RACHAの1人。Stray Kidsの楽曲に欠かせない低音ボイスのラップが武器だ。人懐っこく、ピュアな性格で、趣味はお菓子作り

スンミン
2000年9月22日生まれ、韓国出身。伸びやかで透明感のある歌声のVOCAL RACHA。特有の表現力が感じられる歌声も魅力的なボーカル。誠実で真面目な性格から、スキズの“ワンちゃん”と言われ、メンバーからも愛されている

アイエン
2001年2月8日生まれ、韓国出身。屈託のないはにかみ笑顔とかわいらしさと心優しい人柄ゆえにメンバーから愛あるちょっかいを受けることもしばしば。ステージに立てば、クールで男らしい一面を覗かせる。近年、著しい成長を見せるVOCAL RACHA
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