※日経エンタテインメント! 2022年7月号の記事を再構成

K-POPアーティストとしては3組目となる米Billboardのアルバムチャート1位を獲得したStray Kids(以下、スキズ)。前編では全米1位となった感想や、日本2nd ミニアルバム『CIRCUS』の内容について語ってもらったが、中編ではコロナ禍でリアルなコミュニケーションが取りづらかった期間についてを聞く。

前列ハン、中列右からスンミン、ヒョンジン、リノ、後列右からバンチャン、チャンビン、アイエン、フィリックス(写真/Siyoung Song)
前列ハン、中列右からスンミン、ヒョンジン、リノ、後列右からバンチャン、チャンビン、アイエン、フィリックス(写真/Siyoung Song)

――日本デビューからの2年間はコロナ禍で、リアルのコミュニケーションが取りづらかったわけですが、その間にStray Kidsはどう変わりましたか。

ヒョンジン 僕たちは日本デビューしてからもう2年たちますが、デビュー前に日本でショーケース(2019年12月のジャパンショーケース)を開催して以来、日本に行くことが全くできませんでした。STAYの皆さんには、会いたくても会えない。その思いが本当に強く募っています。今回、コンサートでSTAY(スキズのファンネーム)の皆さんに会えたら、会えない時間が長かったぶん、僕は心からうれしくなるだろうなと思います。

リノ 色彩でたとえると、スキズの持つ色とりどりのカラーの中でも、STAYの皆さんが喜ぶ自分たちの色はどんなものなのか、どういう配色や組み合わせを選べば好んでもらえるか、2年掛けてようやく最近答えを見つけられたような気がしているんです。なので、そのように導き出した自分たちの姿を、これからどんどん皆さんに披露して、喜んでいただきたいですね。チャートの成果等は、STAYの皆さんの応援があってこその結果なので、いつも謙虚でいたいと自分も思っています。

実感する変化と成長

スンミン 会えなかった2年半は、本当に長い時間でした。ようやくSTAYに会えることが決まって、僕たちはとてもうれしく思っていますし、その日が近づくにつれて徐々に心構えも変わってきました。

 前回日本に行った2年半前に比べると、僕たちはずっと成長して、メンバー8人それぞれに内面の成長と成熟が見られると思います。僕もメンバーみんなも頑張って努力してきたし、そのおかげで良い成果を挙げることができました。

 ただ、いつも思っているんですけど、良い成果を挙げられたからといって、同時に実力が一気に伸びるわけではないです。それを分かったうえで、責任感を持ってさらに努力しています。いつも1つひとつ新しい挑戦を積み重ねているし、STAYの皆さんに新しい挑戦を披露する際には、できる限り良い姿をお見せしたいと思っているので。

フィリックス リノさんやスンミンも言ったように、STAYの皆さんに、新しいコンセプトと新しい姿で会いに行きます。会うのがとても久しぶりなので、自分たちがその間にどれだけ成長したのか、どれだけ努力したのか、またどれだけ成熟したのか見ていただきたいですね。

 今回のツアーのために僕たちはいろいろと準備をしている一方で、実はとても緊張もしています。良い姿を見せられるように、さらに頑張らないと。

――これだけ人気が高まると、1つひとつの作品作りに対する意識や取り組み方も変わってきますか。

チャンビン これまでチャートやセールス枚数や受賞などでいろいろな結果を示させていただけたのは、自分たちが追い求めてきた音楽の方向性が間違ってなかったことの証しだと思うんですよね。だからこそ自分たちらしいカラーを見失うことなく、皆さんからの愛情に応えたいです。これからもさらに成長と発展ができるように、意識して研究を重ねて、いろいろ悩みながらやっていきたいです。

バンチャン (日本語で)カッコイイ!

8人全員とユニットの違い

 韓国の最新ミニアルバム『ODDINARY』ではユニットワークにも挑戦した。バンチャン、リノ、スンミン、アイエンによる『Waiting For Us』、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックスによる『Muddy Water』など。また、楽曲制作を手掛けるユニット、3RACHA(スリーラチャ=バンチャン、チャンビン、ハン)が日本のSKY-HIとコラボレーションして『JUST BREATHE feat. 3RACHA of Stray Kids』を制作したり、日本のボーイズグループJO1に『YOLO-konde』を提供(トラックとトップラインを制作)したりと、楽曲制作者としてのユニットワークも増えている。

――8人全員の場合とユニットワークでは何が違いますか?

ハン 『ODDINARY』では、タイトル曲『MANIAC』でスキズとしての音楽をしっかりと表現し、ユニット曲を通じてメンバーそれぞれが持つ個性を表すことができたと思います。ユニット曲では、これまで自分たちがやりたかったけどスキズとしてはできなかった音楽性のものを作るようにしました。新たな一面を聴いていただくことで、STAYの皆さんからさらに応援していただけるとうれしいなと期待しました。

バンチャン (日本語で)ハイ!

リノ 8人でのスキズもあるんですけど、僕たちのグループの中には3RACHA、DANCE RACHA、VOCAL RACHA、それぞれのユニットがあります。『Waiting For Us』のようにいつもと違ういろいろな姿を見てほしいし、今後も様々なユニット活動をしていけたらと思いますね。

――日本のSKY-HIとのコラボはどんな経験になりましたか。

バンチャン 3RACHAチームとしてコラボレーションしたのはこれが初めてだったんです[記事「3RACHAが語るSKY-HIとのコラボで得た刺激と可能性」参照]。初めての経験だったので、とても多くのことを学ぶことができました。直接会って作業ができなかったことは残念でしたが、オンラインでやり取りしながら、思っていた以上に意見がよく合って、曲作りもうまく進み、良い曲が完成しました。SKY-HIさんは音楽的に僕たちより先輩でいらっしゃるので、歌詞表現やソングライティングにおいて僕たちが学ばせていただくことがたくさんありました。[後編に続く]

▼関連記事 3RACHAが語るSKY-HIとのコラボで得た刺激と可能性
バンチャン
1997年10月3日生まれ、オーストラリア出身。Stray Kids最年長にして、グループを支える最強のリーダー。ボーカル、ラップ、ダンス、すべてにおいてパーフェクト。3RACHAとして楽曲制作に携わり、メンバーのディレクションも担う

リノ
1998年10月25日生まれ、韓国出身。卓越したダンススキルでStray Kidsのダンスをライン支えるDANCE RACHAの1人。ミステリアスな言動が多く、他のメンバーからは「4次元の性格」と称されている。読書家で推理小説が好きという一面も

チャンビン
1999年8月11日生まれ、韓国出身。聴き応え抜群な超高速でダークなラップで多くの人を魅了。3RACHAの1人としてStray Kidsの楽曲制作も担当している。音楽に対して非常にストイックで、ステージではクールな反面、とても明るい性格

ヒョンジン
2000年3月20日生まれ、韓国出身。抜群のダンススキルの持ち主で、DANCE RACHAの1人。美しいビジュアルでデビューの時から注目を集めてきた。趣味は絵を描くこと。彼の性格を表したような繊細な絵が魅力的だ

ハン
2000年9月14日生まれ、韓国出身。高いラップスキルと歌唱力を兼ね備え、3RACHAとしてStray Kidsの作詞作曲も手掛ける音楽センス抜群の完璧なオールラウンダー。明るく頼れる性格で年上からも年下からも慕われる存在

フィリックス
2000年9月15日生まれ、オーストラリア出身。ステージ上でのカリスマ性が魅力のDANCE RACHAの1人。Stray Kidsの楽曲に欠かせない低音ボイスのラップが武器だ。人懐っこく、ピュアな性格で、趣味はお菓子作り

スンミン
2000年9月22日生まれ、韓国出身。伸びやかで透明感のある歌声のVOCAL RACHA。特有の表現力が感じられる歌声も魅力的なボーカル。誠実で真面目な性格から、スキズの“ワンちゃん”と言われ、メンバーからも愛されている

アイエン
2001年2月8日生まれ、韓国出身。屈託のないはにかみ笑顔とかわいらしさと心優しい人柄ゆえにメンバーから愛あるちょっかいを受けることもしばしば。ステージに立てば、クールで男らしい一面を覗かせる。近年、著しい成長を見せるVOCAL RACHA
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