2022年7月4日発売の「日経トレンディ2022年8月号」 ▼Amazonで購入する では、創刊35周年を記念し、「家電、文房具、日用品オールタイムベスト」を特集。オーラルケア用品も各時代でヒット商品が生まれている。1990年代にはマウスウォッシュの利用習慣が定着し、歯磨き剤は従来の虫歯予防に加えて歯周病ケア、美白、知覚過敏ケアとカテゴリーが多様化。最近では、舌をケアして口臭を予防する商品も売れている。
※日経トレンディ2022年8月号より。詳しくは本誌参照

口腔内の衛生状態を保つオーラルケア用品も各時代でヒット商品が生まれている。アース製薬の「モンダミン」(1987年発売)やジョンソン・エンド・ジョンソンの「リステリン」(91年全国発売。当時は別会社)は、マウスウオッシュ(洗口液、液体歯磨き)の利用習慣を90年代に定着させた。
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同じく90年代に「歯周病ケア」の概念を広めたのが、サンスターの「G・U・M(ガム)」(89年発売)とライオンの「デンターシステマ(現システマ)」(93年発売)。歯磨き剤や歯ブラシ、液体歯磨きなどのシリーズとして現在も強いブランド力を持つ。
同時期には歯磨き剤の多様化も進み、グラクソ・スミスクライン・コンシューマー・ヘルスケア・ジャパン(GSK)の「薬用シュミテクト」(92年発売、当時の発売元は小林製薬)は知覚過敏ケアで訴求。95年に「芸能人は歯が命」のテレビCMでブレイクした「アパガードM」(サンギ)は、美白歯磨きの市場を開拓した。
最も古くからある虫歯予防の分野では、ライオンの「クリニカ」と花王の「クリアクリーン」が長きにわたって強さを見せる。両ブランドは歯ブラシなども含め、折々で人気商品を生み出している。また最近では、「NONIO」(ライオン)のヒットにより口臭ケアの注目度も上昇。その流れで、舌をケアする商品も増えてきている。
1本で複数の効果を期待
日経トレンディ2022年8月号では、現在の歯磨き剤の主なブランドを「虫歯予防」「歯周病ケア」「知覚過敏ケア」「美白(ホワイトニング)」「口臭ケア」の5つのカテゴリーで分類している。自分の目的に合うカテゴリーを得意とするブランドから選ぶのが基本だ。
歯周病ケアは、歯周病全般をカバーする「G・U・M」や「システマ」などと、歯槽膿漏対策を重視する「ディープクリーン」(花王)や「生葉」(小林製薬)などのタイプにさらに分かれる。使用中の商品が持つ効果を、あらためてチェックしておきたい。
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