徹底分析 ダイソー大解剖 第4回

大創産業(広島県東広島市)が、2022年4月にリブランディングした300円ショップのブランド「THREEPPY(スリーピー)」と、21年3月にスタートした新業態ブランド「Standard Products(スタンダードプロダクツ) by DAISO」の出店を加速させている。従来の100円ショップ「ダイソー」とは明らかに異なる商品ラインアップや店舗の見た目だが、どんな需要を生んでいるのか。

 THREEPPY(スリーピー)とStandard Products(スタンダードプロダクツ)は、大創産業が今最も力を入れている300円ショップブランドだ。18年3月に立ち上げたスリーピーは22年4月にリブランディング。商品ラインアップを一新させた新店舗を東京・銀座に出店し、現在までの約3カ月間で国内外にリブランディングした店を7店舗展開している。一方、スタンダードプロダクツも21年3月の渋谷での出店以降、徐々に店舗数を増やし、特に22年4月から出店攻勢に出た。22年6月末までに国内外で合計10店舗を開店している。

 いずれのブランドも主に食器やタオルなどの生活雑貨、服飾雑貨を取り扱っている。だが、従来の100円ショップのダイソーと大きく異なるのが、300円以上の高価格帯の商品が中心になっていることと、より洗練されたデザインの商品を展開していること。そして、ブランドごとに色やデザインのテイストに一定のルールを設け、世界観を統一していることだ。今までにない本格的かつ高付加価値なブランドとして展開することで、新たな需要の取り込みを狙っている。

 では、スリーピーとスタンダードプロダクツがどのような切り口で業界に新風を巻き起こそうとしているのか、ブランドの全貌を見ていくことにしよう。両者のブランド戦略は“真逆”だ。

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