SNSの分析を通した採用マーケティングの支援を行うNo Company(東京・港)が、Z世代の就活事情を解説する連載の第3回。今回は同社の独自調査を基に、採用マーケティングにおいて企業が実践すべき「3つのポイント」を導き出す。
今回は、現在、就職活動に取り組むZ世代444人を対象にNo Companyが行った最新のアンケートをベースに話を進めていきたい。就職活動におけるSNSの活用実態を調査したもので、SNSでの情報収集の方法や企業に発信してほしい情報について聞いている。その結果から見えてきた学生のニーズに対して、企業はどのように応えるべきか。以下で考察していこう。
調査方法:オンラインアンケート
調査対象:首都圏および近畿圏在住の19~22歳の就活をしている学生444人
「就活の情報源はSNS」、学生の半数超え
まず、「就職活動においてSNSで情報収集することはあるか」の問いに対して「ある」と回答したのは57.2%となった(下図)。
就職活動時の情報収集の方法としては、他にも就活ナビサイトや採用系メディアをはじめとしたオンラインだけではなく、OB訪問や説明会、大学関係者経由など、オフラインでの情報収集もある。
しかし昨今は、新型コロナウイルス感染症の流行拡大の影響もあり、オフラインでの情報収集は不安定な要素が多い。また、地方の学生がオフラインで情報収集する際の物理的な負担の高さは、以前から指摘されてきた。半数以上の学生が「SNSで情報収集している」と回答する中で、もはや企業がSNSを活用しない理由はない。
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