ヒット商品のネーミング開発を取材した特集の第10回。今回は、発売から4年間でシリーズ累計の販売枚数が1400万枚を超えたダニ捕りシート「さよならダニー」を取り上げる。成功のポイントは、何といっても説明要らずのネーミングにある。開発したイースマイル(東京・渋谷)代表取締役の仲村淳氏は、「商品名に名前が入って、パッケージに人やキャラクターなどの顔が入っていると売れる」と言う。

「さよならダニー」のパッケージ。商品名を見ればどんな商品か想像できる
「さよならダニー」のパッケージ。商品名を見ればどんな商品か想像できる

 鼻水やくしゃみ、鼻づまり、目のかゆみや痛み、皮膚の炎症、ぜんそく……。ハウスダストはさまざまなアレルギー症状を引き起こすため、悩んでいる人も多い。

 ハウスダストの主要アレルゲンの一つが、ダニである。死んだダニやフン、抜け殻がアレルゲンとなる。そんなダニを効率的に捕獲してくれるのが、イースマイルの「さよならダニー」(以下、ダニー)だ。2018年3月の発売以来、シリーズ累計1400万枚超を突破(22年4月時点、メーカー調べ)。日経POSセレクション「ダニ用殺虫剤」カテゴリーで、19年から3年連続売り上げ1位を獲得している。

商品名に名前が入ると売れる?

 07年に通販商材の卸売りとしてスタートしたイースマイルが、初めて自社企画商品を手がけたのは「大山式ボディメイクパッド」という健康器具。監修者である大阪大学・大山良徳名誉教授の名前を前面に押し出した同シリーズは、累計で700万個売れているヒット商品だ。16年に発売した韓国発コスメ「フジコ眉ティント」も、「フジコ」という名前を商品名に付けた(同シリーズは現在、別会社で販売)。中国からの観光客をターゲットとしており、「日本の女性らしい名前を付けたところ、ヒットした」と仲村氏は言う。

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