不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S(ライフルホームズ)」を運営するLIFULL(ライフル)が取り組む、「住み替えインサイト」の発見と事業ブランドへの活用についての最終回。「住み替え」のインサイト探索での経験をどのようにビジネスに生かしていくか、LIFULL HOME'Sが提供する、事業ブランドとしての価値やサービスについて紹介します。

不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は2022年12月、サービスの新コンセプト「叶えたい!が見えてくる。」を公開した
不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は2022年12月、サービスの新コンセプト「叶えたい!が見えてくる。」を公開した

 「住み替え」のインサイト探索で、生活者が住み替えを通して潜在的に「自分や同居人を思いやり、よりよく生きようとする」という欲求を抱え、自身の原体験を顧みながら「叶(かな)えたい希望」を具体化していることが分かりました。

 また、不動産・住宅情報サービスなどのサービス財は、日常生活において繰り返し意識や検討されるような商材ではないため、日常に生きる「人間」の視点で生活者に求められるシーンを想定してポジショニングすべきことにも触れました。これらの気付きを受け、検討し、サービスのコンセプトをリニューアルしました。

「叶えたい!が見えてくる。」ことで生活者に貢献

 LIFULL HOME'Sは、2022年12月にサービスの新コンセプト「叶えたい!が見えてくる。」を公開しました。ここには人々が住み替えを意識するときに思い浮かべる「自分の叶えたい希望とはどんなものであったか?」ということに寄り添い、それを解決していくサービスであるとの意思を込めています。

 多くの人にとって、住み替えで叶えたい希望は過去の原体験にあります。しかし、原体験や希望を意識して日々生活しているわけではないため、そうした考えを言語化するのは容易ではありません。さらに新型コロナウイルスの感染拡大以降、テレワークによる在宅勤務の普及や家計状況の変化など生活の価値観が変化し、住まい選択のニーズも多様になり、個人の“正解”を見えづらいものにしています。

 一方でスマートフォンが常に手元にある現在では、思考するより検索やSNSをチェックするほうがはるかに簡単であり、表示結果に触れるとまるで答えに出合ったような気さえしてしまいます。そうした中で、LIFULL HOME'Sはサービスに接する人の答えや正解が明確でない場合でも、共に向き合って課題を解決し、本当に叶えたい希望を見つけ出して、新たな暮らしの可能性を広げられる住まい探しの体験を提供したいと考えています。

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