新たな商品や既存品のリニューアルを企画する際、ヒントを探るために様々な市場調査を行うのはマーケティングの常道だ。だが、今何がヒットしているかを知りたいがため、消費フェーズばかりに目がいき、売れ筋を調べたり、アンケート調査を行ったりすることで済ませているのではないか。公的データ、無料のオープンデータの活用法を「5W1H」に沿って紹介する本連載。第3回は、What(何)に着目し、商品企画での使い方をデータサイエンティストが伝授する。鍵となるのは“バリューチェーン”の視点だ。

市場調査にオープンデータはどう役立てられるのか(画像/Shutterstock)
市場調査にオープンデータはどう役立てられるのか(画像/Shutterstock)
▼前回の連載第2回はこちら 無料のオープンデータで自社の弱点が分かる 真の顧客は誰?

 新商品や既存品のリニューアルを検討する際、「どんなものなら売れそうか」と商品そのもの(What)をテーマに様々な指標を調べることは、マーケターであれば誰しもが行うアプローチのはず。当然のことながら、「今ヒットしている商品」「トレンドになっている領域」などが興味の対象となり、それらを知るため、ストレートに“消費”の現状に関するデータを当たるのが一般的だろう。消費については、国や自治体などの公的機関からも様々なオープンデータが提供されている。

 しかし、消費データの分析は定番であるがゆえ、他のマーケターも似たようなことをやっていると考えるのが自然だ。そこでより広く視点を持つために試みたいのが、消費フェーズ以外のデータを基に、今後の市場性や消費動向の傾向を検討することだ。

サプライチェーンをオープンデータで追う

 商品には、原材料→生産→消費(販売)→廃棄といった、上流から下流にいたるまでのサプライチェーンがある。その各フェーズに合わせ、業種ごとに指標の収集と分析に使えそうなオープンデータを示したのが次の表だ。

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