
小沢コージのクルマ業界事情
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- 2023.05.15
クラウンはやめずにカムリをやめる 国内生産撤退、トヨタの本音 昭和平成世代に愛され続けた実力派ロングセラー車種が、国内自動車市場から退場する。日本を代表するFFミディアムセダン「トヨタ・カムリ」がそれだ。23年4月初旬、「トヨタの上級FFセダン、カムリの国内生産が2023年12月下旬にも終了する」との報道が駆け巡った。トヨタも正式に発表し、国内販売も終えることが確定した。人気も高かったはずのカムリはなぜ、消えるのか小沢なりに考えてみた。 -
- 2023.04.12
いぶし銀「デリカ」よ、軽で輝け 三菱自動車の老舗ブランド再生作戦 往年のブランド「デリカ」を冠した新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を三菱自動車が2023年5月に発売する。希望小売価格は180万4000~223万8500円(税込み)。1月に予約を開始し既に約9000台を受注するなど滑り出しは上々。同社が、あえて今国内自動車業界で最も人気のジャンルにデリカ新シリーズを投入する狙いは、実は隠れたロングセラーブランドの大再生にある。 -
- 2023.01.31
絶好調「新型プリウス」に見た、想定外なトヨタのチャレンジ精神 トヨタ自動車の新型「プリウス」の販売が好調だ。ハイブリッドカーの代名詞ともいえる同車だが「なくなるかもしれなかった」と自動車評論家の小沢コージ氏。ところがトヨタは、大胆なデザインとスポーティーな走り、そして新たなサブスクリプションビジネスと、新型プリウスに次々と“挑戦”を盛り込んできた。 -
- 2022.10.26
トヨタ自動車の新型シエンタ 大型化避けた判断に「教訓」を見た トヨタ自動車のコンパクトミニバン「シエンタ」の新型が登場。コンパクトながら大人7人が乗れ、しかも燃費が大幅に向上したとあって出足は好調だ。だが、本当に大型化しなくてよかったのだろうかと、小沢コージ氏は疑問を投げかける。その答えを求め、トヨタの開発者を直撃した。 -
- 2022.10.06
2代目ムーヴ キャンバスがヒット スライドドア軽の黄金比追求 ダイハツ工業のセミトールワゴンタイプの軽自動車「ムーヴ キャンバス」の2代目が売れている。初代は2016年9月に発売され、女性を意識したスタイルが注目された。小沢コージ氏は2代目が売れている理由について、キュートなボディーや男性にも刺さるターボエンジンの投入以外にもあるとみる。 -
- 2022.08.31
まるで全面刷新、嘘みたいな日産フェアレディZのマイチェン裏話 2022年7月に入り受注を開始していた日産自動車「フェアレディZ」。世界的な半導体不足、新型コロナウイルス禍や世界情勢の影響などから、「アリアB6」とともに7月末で受注を一時停止している。「7代目」と言っても過言ではない新型はなぜマイナーチェンジなのか。小沢コージ氏が社内事情を分析する。 -
- 2022.08.23
豊田社長の英断か? 新型クラウン、“維新並み”大変貌の是非 16代目となるトヨタ自動車の「クラウン」が世界公開されてから約1カ月。第1弾として「クラウン クロスオーバー」を2022年秋ごろに発売する予定だが、SUV(多目的スポーツ車)化したと話題の新型の変化を、小沢コージ氏は「何だかんだトップの英断」によるものだという。 -
- 2022.07.19
販売好調なサクラとeKクロスEV 実は両社コスパ戦略は正反対 2022年6月16日に発売された日産自動車「サクラ」、三菱自動車工業「eKクロス EV」の販売が好調だ。両社が共同開発したこの軽自動車規格の電気自動車(EV)について、「価格こそがクルマの最大の性能」と実感したという小沢コージ氏。両社の戦略の違い、EV化シフトへの道を解説する。 -
- 2022.06.28
マツダはなぜFR6気筒エンジンか 新型CX-60の逆張り戦略 「100年に一度の大きな変革期」を迎えているといわれる自動車業界。この激動期の「クルマ&クルマ業界事情」を自動車ジャーナリストの小沢コージ氏が解析する新連載がスタート。第1回はマツダ「MAZDA CX-60」に試乗した小沢氏が「電動化」に舵(かじ)を切る自動車業界における「逆張り戦略」の謎に迫る。