「プレスリリースのマーケ活用」新常識 第2回

伝わるプレスリリースとは何か――。メディアへの情報発信の定番中の定番である「プレスリリース」のマーケティング活用の可能性を追う本特集。第2回は、伝わるプレスリリースづくりについて、第1回に続き専門家に聞いていく。ポイントは大きく3つ。「独自の視点」「人間味」「継続性(一貫性)」だ。

人がメディアが反応するプレスリリースとは何か(画像/Shutterstock)
人が、メディアが反応するプレスリリースとは何か(画像/Shutterstock)

 メディア露出を狙う王道の使い方だけでなく、生活者などより幅広い層まで含めて見られることを想定した使い方が広がっている「プレスリリース」。その新しい活用法やトレンドを追う特集の第2回は、マーケ視点で見るプレスリリースづくりで重要なポイントを、引き続き専門家からの取材を基にひもといていく。

 重要となるポイントは大きく3つある。

【1】独自の視点で情報を切り出す

 1つ目のポイントは「独自の視点」を持つこと。「その企業からしか見えない世界、視点を大事に発信していくことで、ニュースバリューを付加できる」と、プレスリリース配信サービスを運営するPR TIMESの取締役で経営管理本部長を務める三島映拓氏は話す。

 例えば、PR TIMESが2021年に初めて実施した「プレスリリースアワード」には、まさにこの視点で話題を集めた事例がある。

 そのリリースのタイトルは「ニッチトップメーカーによる売上比較“紙袋用取っ手”44%減、一方需要が増加する“取っ手だけ”のタックハンドル」だ。

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