米国の消費者は何を基準にブランドを選んでいるのか――。当連載では、米国の次世代ブランドやリテールテックを紹介するニュースレター「CEREAL TALK(シリアルトーク)」執筆者の一人、沼田雄二朗氏が米国の最新トレンドを紹介する。第1回のテーマは「サステナビリティー(持続可能性)」。沼田氏が注目するD2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)ブランドとそれを支えるエコシステム、そしてZ世代の消費動向を解説する。
2030年に向け、より消費の中心になっていくZ世代。彼らの関心の一つが、サステナブルな商品やサービスだ。国際的な大手会計事務所、デロイト・トウシュ・トーマツが2021年に実施した調査によると、新型コロナウイルス禍を受けてZ世代の最大の懸念事項は、気候変動と環境保護であり、続いて失業と健康管理・疾病予防だった。同調査における全回答者のうち60%は、コロナ禍の余波を受け、企業が気候変動への取り組みの優先度を下げるのではないかと考えているという。
Z世代はなぜサステナビリティーに関心を向けるのか。米国のD2Cブランドの中には、環境保護への取り組みが「前提」となったケースも増えている。米国ブランドやリテールトレンドに詳しい沼田氏が、Z世代に支持されるサステナブルなブランドとそれを支えるエコシステム(ソリューション提供企業)、また各ブランドの特徴を解説する。
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