ニッポンの今どき富裕層研究 第2回

読売広告社は2022年1月、「<令和時代の消費をけん引する新たなリッチ層>研究」というリポートを発表した。20~40代の若年リッチ層として、「起業家リッチ」「世襲リッチ」「ダブルエンジン」の3カテゴリーに着目。従来の富裕層と若年リッチ層との違いや、若年リッチ層の3カテゴリーそれぞれの消費・意識調査を実施した。

調査サンプル数は「起業家リッチ」83、「世襲リッチ」83、「ダブルエンジン」84の計250。「首都圏全体」の合計が300になっているのは、若年リッチ層と比較するために採った50~60代富裕層の50サンプルを含むため。抽出サンプルはいずれも東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県在住(画像提供/読売広告社)
調査サンプル数は「起業家リッチ」83、「世襲リッチ」83、「ダブルエンジン」84の計250。「首都圏全体」の合計が300になっているのは、若年リッチ層と比較するために採った50~60代富裕層の50サンプルを含むため。抽出サンプルはいずれも東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県在住(画像提供/読売広告社)

――50~60代と20~40代の富裕層では、高額商品・サービスの消費傾向に違いがありますか。

佐々木崇秀氏(以下、佐々木) 「所有派」か「シェア(サブスクリプション)派」かを尋ねると、50~60代は92%、20~40代も83%が所有派で、やはり富裕層は所有派が多いことが分かります。

 しかし、アイテム別のサブスク利用意向度を聞くと、20~40代は自家用車が56%(50~60代:34%)、マンションは50%(同:30%)、エステや化粧品を含む美容が54%(同36%)など、特定のジャンルでは半数以上が所有にこだわらないことが分かりました。若年リッチ層では、所有しなくても使えればいいと考える人が一定数いて、価値観がシフトしていることが浮かび上がりました。

――20~40代の若年リッチ層を、3つのカテゴリーに分けています。それぞれの定義などを教えてください。

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