※日経エンタテインメント! 2022年12月号の記事を再構成
「Z世代」の女子たちが、今話題となっているヒト・モノ・コトをテーマにトークを展開。そこからヒットの芽が見えてくるかも。前回の“スポーツ”に続き、今回のテーマは“メイク”です。トレンドの移り変わりの早いメイク術やコスメアイテム。Z世代の女子たちの間では、どのようなものがはやっているのか。女子高校生や女子大生に話を聞きました。
小山 最近は「純欲メイク」がTikTokを中心にはやっているかな。中国のインフルエンサーたちから広まったもので、少女っぽいあどけなさ(純)と、大人の色気(欲)を併せ持つのが特徴。
みなみ 確かにSNSで最近よく見掛けるよね。キーワードは、ツヤ感や丸み。肌は透明感を意識したり、目元は青み系のピンクを入れて柔らかい感じに仕上げるのがポイントかな。他には、チークの入れ方も特徴的で、頬に丸く乗せたり、鼻先にも同じカラーを乗せたりとかね。
坪坂 少し前までは、「地雷系メイク」と呼ばれる、血色感のない“病みかわいい”メイクが話題になることが多かったけど、次から次へと出てくる。
あとは、コロナ禍になったことで、より注目度が上がっているコスメアイテムも多いよね。
みなみ それで言うと、韓国コスメ「TIRTIR(ティルティル)」のクッションファンデは、“マスクをしても崩れないファンデーション”として大人気。周りでも愛用している友達が多いかな。
小山 私も使っている。肌に優しい植物由来の成分を配合するなど、クオリティーの高さも人気の秘訣だよね。
坪坂 あとマスクで顔の大半が隠れちゃうから目元系のコスメアイテムだよね。私が愛用しているのは、「CLIO(クリオ)」のアイシャドウパレット。
小山 これも韓国発だよね、やっぱ美容大国のアイテムは強いな~。
坪坂 10色入りだから、薄い色を塗った後にラメを乗せるとか、これだけで完成するのがいい。
YouTuberのコスメも
みなみ 美容系YouTuber、ふくれなちゃんプロデュースのコスメ「cipicipi(シピシピ)」のアイライナー、グリッターイルミネーションライナーを涙袋に乗せるのもはやっている。
小山 マスクだと、「MASMIX」がおすすめかな。不織布なのに真っ白じゃなく、ラテベージュやマカロンピンクなど、淡い色味になってて、ファンデやリップが付いても変に目立たないのがいい。もちろん、フェイスラインが美しく見える形にもなってるしね。
坪坂 そういえば、私は診断アプリ「FaceChecker(フェイスチェッカー)」を使ったりしているよ。
小山 どんなことが分かるの?
坪坂 手軽に自分の顔の比率を数値化してくれて、似合うメイク、髪型、ファッションまで教えてくれるの。
小山 美容に効くアイテムだと、最近、自宅に導入したシャワーノズルの「ミラブルplus」が思った以上に良かったよ。
みなみ テレビCMでもよく見るよね。水だけでメイクが落ちるほど洗浄力が高いんでしょ?
小山 そうそう。“ウルトラファインバブル”と呼ばれる細かな気泡になってシャワーから出てくるから、それが毛穴にまで入り込んで、メイクや汚れを落としてくれるの。うちのお父さんも喜んで使っているよ(笑)。
あどけない少女のようなかわいさと、大人の色気がミックスされた、中国から火がついたメイク。TikTokで話題となり、多くのインフルエンサーや芸能人たちがSNSに純欲メイクの「やってみた動画」をアップしている。写真は、モデルの南りほのYouTubeチャンネル。
韓国のコスメブランド「TIRTIR」のクッションファンデーション、MASK FITCUSHIONシリーズ。「マスクに付かない」「滝汗かいても崩れない」と話題になっている。3タイプで、黒はナチュラル、赤はツヤ肌、ピンクはセミマットに仕上がる。卵型のパッケージもかわいいと人気。
ファインバブル専業メーカー、サイエンスが開発したシャワーヘッド。洗浄力の高い、直径1マイクロメートル未満の非常に小さな泡であるウルトラファインバブルが、毛穴やシワの間に入って汚れを吸着して洗い流してくれる。価格は約4万円。