※日経エンタテインメント! 2022年6月号の記事を再構成
デジタルネーティブで次のトレンドを生み出す存在であることから、各方面からの注目度が高まっている「Z世代」。そんなZ世代の女子3人が、今話題となっているヒト・モノ・コトをテーマにトークを展開。そこからヒットの芽が見えてくるかも!? YouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、TVerなど、動画配信サービスは年々存在感を増しています。では、Z世代の女子たちは、どんなコンテンツをどのように楽しんでいるのか。女子大生などに話を聞きました。
――動画サービスはどうやって見ています?
稲田 スマホが中心かな。でも、テレビに「Fire TV Stick」を接続してるから、YouTubeやNetflixをテレビの大画面で見ることも多いです。
小椋 私も同じで、テレビで動画系を見るようになってから、地上波の番組をリアルタイムで見る機会が大幅に減りました。後で、TVerで見ればいいかなと思っちゃうし。
安田 あと1人暮らしだと、テレビを持ってない子も結構いるよね。3月頃には、インスタのストーリーズに、「引っ越しするので、テレビいりませんか?」と、処分しようとしてる子も何人か見かけました。
――動画サービスでは、どんなコンテンツを見ます?
稲田 動画サービスの人気コンテンツだと、やっぱり恋愛リアリティーショーかな。特にABEMAの作品は、出演者の世代が近いものが多いから感情移入しやすいんです。
小椋 私はABEMAだと、高校生たちの恋愛模様を描く『今日、好きになりました。』と『恋する♥週末ホームステイ』が好き。1stシーズンが私が高校生のときに始まって、最初は同じ目線だったけど、今は温かく見守る感じ(笑)。
安田 私は、ABEMAなら『オオカミちゃん』シリーズかな。なえなのちゃん、莉子ちゃんといった人気モデルが出演するとなると、つい見ちゃうんだよね。
小椋 Netflixで少し前に話題になったのが、声だけで運命の相手を決める婚活リアリティーショー『ラブ・イズ・ブラインドJAPAN』。海外発の番組の日本版で、すごく実験的だった。
稲田 私も最初は、声と会話だけで相手を選び、そこから同棲生活を始めるって、どんな感じなんだろうって思った。だけど、マッチングアプリが全盛期の今、会うまで実際の見た目が分からないことってあり得るなって(笑)。
女子ウケ抜群のコムドット
安田 YouTubeだと、誰のチャンネルをよく見ています?
稲田 私は5人組男性ユニットのコムドットかな。カッコ良くて面白いから、女子ウケも抜群。しかもメンバーの地元が一緒だから、わちゃわちゃ感もあって、キュンとする。
安田 それめっちゃ分かる。周りの男子たちに聞くと、「東海オンエアのほうが好き」とか言う子もいるけど、体を張りすぎる男性ノリの笑いって、女性はあんまり求めてないんですよね。
小椋 女性YouTuberユニットで人気なのが、平成フラミンゴ。「あるあるネタ」の動画で人気になった2人組だけど、トークも上手でお笑いのセンスが高い。
稲田 この2人も幼ななじみだから、掛け合いが絶妙なんだよね。あと編集も凝っていて、BGMをシーンに合わせて細かく変えてたり、テロップで入るツッコミも秀逸だから、見てて飽きない。
小椋 他のYouTubeだと、美容系動画は話題になりやすいですね。元NMB48の吉田朱里ちゃんなんかはずっと人気だし。あと、普段しっかり系のメークをしてる芸能人のセルフメーク動画も見入っちゃう。お笑いトリオ・3時のヒロインのゆめっちとか。
安田 昨年末に、美容誌『VOCE』のチャンネルに上がった、ファーストサマーウイカさんのセルフメーク動画もすごかったよね。すっぴんから完成まで見せるんだけど、前編と後編合わせて約1時間もあって見応え十分でした。
ABEMAで放送中の“運命の恋と青春の修学旅行”をテーマに、現役高校生たちを追った恋愛リアリティーショー。2泊3日の修学旅行の中で巻き起こる、現役高校生たちのリアルで等身大の恋模様を描く。4月4日から最新シリーズ「初虹編」がスタート。
お互いの顔を見ることなく、声だけで心が通った相手と結婚にまでたどりつけるかという、実験的恋愛リアリティーショー。もともとはアメリカ発の番組で、これまでにブラジル版も制作されている。2月8日からNetflixにて全世界独占配信中。
やまと、ゆうた、ゆうま、ひゅうが、あむぎりの幼なじみ5人で2018年10月に結成したYouTuberユニット。登録者数は330万人を突破する。「地元ノリを全国ノリに」「放課後の延長」をスローガンに、バラエティに富んだ動画を発信する。