2022年5月2日発売の「日経トレンディ2022年6月号」 ▼Amazonで購入する では、「2022年上半期ヒット大賞&下半期ヒット予測」を特集。日用品では、「逆さ」をキーワードにした2つの新商品「ルックプラス 泡ピタ トイレ洗浄スプレー」と「ジョイ 逆さボトル」の好調が目を引いた。下半期は、浴室用の防カビ剤がヒット候補だ。
※日経トレンディ2022年6月号より。詳しくは本誌参照
日用品では、「逆さ」をキーワードにした2つの新商品の好調が目を引いた。一つがライオンの「ルックプラス 泡ピタ トイレ洗浄スプレー」。洗いにくい便器の縁裏にスプレーし、60秒後に水を流すだけで、こすらずに洗えるのが特徴。細かい泡が縁裏に密着し、逆さ状態でも洗剤が垂れずに留まって汚れを落とす。
「近年、男性が座って小用を足す『座りション』によって、縁裏の尿ハネ汚れが増えていることに着目。その掃除の負担軽減ニーズに応えた」(ライオン)。ボトルを逆さにしてスプレーしても、泡がしっかりと出るので使いやすい。
この簡便性が受け、2021年9月の発売から2カ月半で500万個出荷とスタートダッシュに成功。トイレ用洗剤市場におけるライオンのシェアは、一時10%台後半と、同製品発売以前の約3倍に急伸した。その後も以前の2倍程度の水準をキープし、存在感を確実に高めている。
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もう一つは、食器用洗剤の「ジョイ 逆さボトル」(P&Gジャパン)だ。洗剤が出る口が下側にある斬新なボトル形状で、本体を片手で持ち上げ、指で軽く押すだけで洗剤がすぐに出せる。ボトルを持って手首を返すというひと手間を省く“超時短”が特徴だ。
こちらも、21年10月の発売から1カ月でボトル630万本出荷と好スタート。「発売3カ月のボトル本体の購入者は、前年同期に比べて1.7倍に増えた」(P&Gジャパン)と言い、多くの消費者がその新しさに興味を持って手に取った。
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