2022年5月2日発売の「日経トレンディ2022年6月号」 ▼Amazonで購入する では、「2022年上半期ヒット大賞&下半期ヒット予測」を特集。2022年は冷凍食品の新定番ともいえるヒット商品が多数登場した。日清食品の「冷凍 日清本麺」シリーズは麺にこだわり、発売1カ月で100万食を突破。ニチレイフーズの「冷やし中華」も好調に推移し、夏に向けてさらなる売り上げ拡大が見込める。
※日経トレンディ2022年6月号より。詳しくは本誌参照
コロナ禍で自宅で食事をする機会が増え、成長を続けているのが冷凍食品市場。2022年は冷凍食品の新定番ともいえるヒット商品が多数登場している。
簡単に食べられる中華麺は、これまでカップ麺や袋麺が主流だった。しかし、最近は冷凍食品タイプも増加。店で食べるものと遜色ない本格的な食感や味の商品が開発され、人気を集めている。
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その象徴が、日清食品の「冷凍 日清本麺」シリーズだ。6年かけて開発したという冷凍麺が最大の特徴。内袋の中で麺が蒸され、麺の風味を外に逃がさずに調理する。ゆでたて直後の麺の香り、風味、コシを損なわずに味わえる。
自宅で簡単に本格的なラーメンが食べられると評判を呼び、21年9月の発売から、わずか1カ月で販売数が100万食を突破している。22年3月には、シリーズ第3弾となる「ゆず塩ラーメン」を新発売。3月下旬からテレビCMも放送し、さらに支持を広げた。
最新の冷凍技術を駆使しているという点で共通するのが、ニチレイフーズの「冷やし中華」だ。電子レンジのマイクロ波の影響を受けにくい氷の特性を生かし、レンジ調理で冷たく仕上がる製法を開発。トレイ入りの一食完結型の商品で、食器も汚れない。
従来、料理を温める電子レンジで、冷たい料理が仕上がるという斬新さから、肌寒い時期の3月発売ながら、売り上げは好調に推移。暑くなる夏に向けてさらなる売り上げ拡大が見込める。
「人気店の監修ものが話題」(国分)というように、袋麺ではコラボ系のヒットが生まれた。サンヨー食品の「サッポロ一番 元祖ニュータンタンメン本舗監修 タンタンメン」だ。もともと人気ラーメン店のコラボ商品としてカップ麵で好評だったシリーズを、21年11月に5食パックの袋麺タイプで新発売。ラーメン店監修商品は高価格帯の商品が多いが、実勢価格税込み599円と安価なため人気を呼び、発売2カ月で約300万食を売り上げた。
大人向けのスナック菓子がヒット
従来のスナック菓子をひとひねりした大人向けの菓子も注目された。
おやつカンパニーの「素材市場 いわしのスナック」。魚のすり身を高配合したスナック菓子で、カルシウムやDHAなどの栄養素が取れることを訴求。「スナック菓子市場の主要購買層は30~40代のファミリー層だが、本商品は50~60代が全体の半数以上を占める」(おやつカンパニー)
健康志向をアピールすることで、普段スナック菓子を購入しない層の取り込みに成功した。21年8月の発売後、じわじわと口コミが広がり、11月より販売数が好調に転じた。また、販売金額も発売した8月の約7倍の高水準で推移し、すでに計画比503%の売り上げを記録している。
一方、湖池屋の「KOIKEYA The のり塩」「同 麹塩」も計画比を大幅に超える大ヒット。 おつまみを意識して開発されたもので、家飲み需要のお供に一役買った。パッケージやフレーバーも大人向けを意識したぜいたくな印象の商品になっている。
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【2022年上半期ヒット大賞&下半期ヒット予測】
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