2022年5月2日発売の「日経トレンディ2022年6月号」 ▼Amazonで購入する では、「格安キャンプ道具100」を特集。コロナ禍で火が付いたキャンプブームを追い風に、初心者でもキャンプを始めやすい土壌が整ってきた。今キャンプを始めるべき4つのトレンドの中で、最も重要なのがワークマンなどの格安ブランドの台頭。プロキャンパーへの取材などから、お薦め商品を導き出した。

※日経トレンディ2022年6月号より。詳しくは本誌参照

ワークマンは、2022年2月に本格参入。ソロキャンプ、初心者向けの商品を中心に用意する。約130アイテムを展開し、テントやタープなどキャンプギアを網羅。キャンプ用品の販売はほぼオンラインのみで行われ、ワークマン店頭で受け取る仕組み
ワークマンは、2022年2月に本格参入。ソロキャンプ、初心者向けの商品を中心に用意する。約130アイテムを展開し、テントやタープなどキャンプギアを網羅。キャンプ用品の販売はほぼオンラインのみで行われ、ワークマン店頭で受け取る仕組み

 コロナ禍以降、キャンプは屋外レジャーの第一選択肢として定着しつつある。2020年にはキャンプ用品の推定市場規模が前年より16.3パーセント増え、過去最高の876億円に到達。キャンプデビューする初心者も増え続け、日本オートキャンプ協会によれば、オートキャンプ場利用者のうち、キャンプ経験1年の人の割合は25パーセントを超えた。

■キャンプ歴1年の初心者が増加
■キャンプ歴1年の初心者が増加
注)「オートキャンプ白書2021」より
「日経トレンディ2022年6月号」の購入はこちら(Amazon)

高規格キャンプ場

 ブームを追い風に、初心者でもキャンプを始めやすい土壌が整ってきた。「水洗トイレなど設備が充実する」「キャンプに必要なアイテムをレンタルできる」などの条件を満たす「高規格キャンプ場」が増加。管理人が常駐している施設も多く、何かトラブルがあった際にも相談できて安心感が高い。

水洗トイレなど整った設備があり、キャンプ用品のレンタルなどにも対応する高規格キャンプ場が増加。入門者にうってつけだ。今ではWi-Fiや電源まで備えるところもある。写真は2020年に生まれ変わった「NELO Gotemba」
水洗トイレなど整った設備があり、キャンプ用品のレンタルなどにも対応する高規格キャンプ場が増加。入門者にうってつけだ。今ではWi-Fiや電源まで備えるところもある。写真は2020年に生まれ変わった「NELO Gotemba」

ソログルキャン

 新しいキャンプの形も人を引き付ける。もはや定番のソロキャンプが進化した「ソログルキャン」は、一人の時間を満喫しつつ、食事などのときだけ集まって会話を楽しむ。グループキャンプとのいいとこ取りを果たし、遊び方の幅を広げた。

ソロキャンパーたちが集合する「ソログルキャン」が新たなスタイルとして確立してきた。自由気ままなソロキャンプを軸に、食事などのシーンでは複数人で集まり会話を楽しむこともできる点が、人気の理由となっている
ソロキャンパーたちが集合する「ソログルキャン」が新たなスタイルとして確立してきた。自由気ままなソロキャンプを軸に、食事などのシーンでは複数人で集まり会話を楽しむこともできる点が、人気の理由となっている
ヒット商品も続々
ヒット商品も続々
ソロキャンブームに乗じてソロ用商品も売れている。「アルミソロテーブル(連結機能付)」(キャプテンスタッグ)はソロキャン用だが、連結して大きくすればファミリーキャンプでも使える点が受けヒットした

チェアリング

 他にも、手軽にできる「チェアリング」が流行の兆しを見せる。公園や河川敷などに椅子一つで出かけ、ゆったりした時間を楽しむアクティビティーだ。これらの気負わないキャンプスタイルの浸透は、次々と入門者をアウトドアの世界に呼び込んでいる。

椅子一つあれば楽しめるお手軽アウトドアも流行中だ。お気に入りの場所で座り、ゆったりとした時間を過ごす。近場でもできるのがメリットだが、キャンプ場での散歩中に行うチェアリングも、絶景を見られて人気がある
椅子一つあれば楽しめるお手軽アウトドアも流行中だ。お気に入りの場所で座り、ゆったりとした時間を過ごす。近場でもできるのがメリットだが、キャンプ場での散歩中に行うチェアリングも、絶景を見られて人気がある

格安ブランド台頭

 そして、最も重要なポイントが、キャンプ用品を扱う格安ブランドの台頭だ。キャンプ道具を一式そろえようとすると、ソロキャンプでも最低5万円は必要といわれるなど、決して安くない投資が必要だった。しかし、ホームセンターや大手スーパーなど、異業種から次々と安価な商品が発売され、ハードルが格段に下がってきている。

 中でも衝撃的だったのが、22年2月にワークマンが本格参入したことだ。一気に約130アイテムを投入し、キャンプ経験が豊富な人たちの間でも、「高品質なのに安い」と話題を呼んだ。例えば、同社が目玉に据えるテントやシュラフ、テーブルなどの初心者向け5点セットは、なんと9940円(税込み)。1万円を下回る価格でデビューの下地が整い、格安で「道具から入る」ことができるようになった。

 ワークマンの安さには、同社ならではの秘密がある。テントやタープ、シュラフなどに使われる撥水や防融、防虫加工がされた生地は、同社の作業服に使われてきた素材と共通するのだ。「大型のキャンプ道具は生地を多く消費する。オリジナルの機能性素材をウエアから横展開することで大量生産が可能になり、高機能と低価格が両立できた」(同社の土屋哲雄専務)

■ワークマン
■ワークマン
キャンプ用品にも作業服などで培ってきた機能性素材を活用(上)。キャンプギア本格展開発表会にて、土屋哲雄専務(下)
■イオン
■イオン
21年からアウトドア市場に本格参入。ファミリー層、特に初心者の女性をターゲットに、BBQグリルなどをPBで展開する
■コメリ
■コメリ
ナチュラルシーズンというPBを展開。テントやタープといった大物まで、キャンプに必要なギアが一通りそろう

お薦めキャンプグッズはこの人たちに聞いた!

 本特集では、ワークマンを中心とした格安ブランドに焦点を当て、プロキャンパーたちへの取材や商品の検証を行い、お薦め商品を導き出した。

フードコーディネーター/フリーライター 國塩亜矢子氏
インナービューティー料理研究家兼フードコーディネーター。ファミリーキャンプ歴7年。ファミキャンを楽しむアイデアや、キャンプ料理などの情報を発信
アウトドアライター/デザイナー 関 美奈子氏
ガールスカウトの野営訓練からキャンプにハマり、キャンプ歴約46年。DIYやソロキャンアイデアを発信。ガールスカウト日本連盟キャンプ指導者資格取得
快適生活研究家 田中ケン氏
「アウトドアを取り入れることで、生活はもっと快適になる」を信念に活動。キャンプ場のプロデュース、テレビ・雑誌の企画監修などを精力的に行う
キャンプ系YouTuber FUKU氏
登録者数30万人超えのキャンプ系人気YouTuber。キャンプ歴は15年。大量のキャンプギアを収集し、細部まで分かりやすく解説した動画を投稿している
アウトドアライター ポンチョ氏
アウトドアライター歴25年。登山、トレイルラン、自転車、キャンプ、旅など様々なアウトドアに精通し、アウトドアギアの情報を広く発信する

(写真/小西 範和、高嶋 一成、PIXTA)

注)格安キャンプ道具100は、「日経トレンディ」2022年6月号に掲載しています。日経クロストレンド有料会員の方は、電子版でご覧いただけます。
▼関連リンク 「日経トレンディ」(電子版)
「日経トレンディ2022年6月号」の主な内容を紹介
【格安キャンプ道具100】
●U4万円! 初心者が買いそろえるべきソロキャン最強グッズを選定
●超格安でも機能は十分? ワークマンのキャンプグッズを検証
●プロが推薦! 格安キャンプ道具逸品カタログ
●即席シャワー、簡易ハンモック…などアイデア逸品が続々
●「ゆるキャン△」一大ブームの背景、新作映画公開、作中登場グッズ集
●インタビュー 「ゆるキャン△」各務原なでしこ役
 花守ゆみり(アニメ版)/大原優乃(ドラマ版)
【2022年上半期ヒット大賞&下半期ヒット予測】
●【食品】「冷凍」の活用やコラボの拡大で即席麺競争が激化
●【飲料・酒類】コーラもサワーもクラフト化。ビール大物の復刻&刷新も
●【日用品】泡&ボトルで「逆さ」対応。洗剤は使い勝手で選ぶ時代に
●【雑貨】ついに炭酸対応! 国内メーカーの水筒が進化
●スペシャルインタビュー 松坂桃李
▼「日経トレンディ2022年6月号」をAmazonで購入する
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