シンガポール発のメタバースSNS「Bondee(ボンディー)」の人気が広がり始めている。LINEのようなチャット機能を持つSNSだが、友達の上限数は50人と少ない。ゆるいアバターで自分の今の状況を表せるため、投稿する写真や文章を練る手間なく手軽につながれる点も新鮮に映っているようだ。若年層の心をつかむボンディーの世界をのぞいた。

※「日経MJ」2023年2月24日付記事「『ボンディー』ゆるく楽しむ」を再構成したものです
急速に話題が広がったメタバースSNS「Bondee(ボンディー)」
急速に話題が広がったメタバースSNS「Bondee(ボンディー)」

 「ツイッターのように他人が発信する情報がなく、仲のいい友達とだけ内輪で交流を楽しめるところがいい」。大阪府内の大学に通う平瀬楓馬さん(22)は2023年2月からボンディーを使い始めた。

 ボンディーの特徴の1つは追加できる友達の数の少なさだ。上限は50人で、親しい友人とだけ内輪で盛り上がれる。数千、数万人とつながるSNSにプレッシャーを感じる若者も少なくない。「本当に仲良しの子しか見ないと思うと、気軽に更新しやすい」(神奈川県に住む25歳女性)、「インスタだと友達が多くて疲れるので、友達の人数を絞ったアプリを使いたかった」(都内の23歳女性会社員)と輪の小ささをメリットと感じる声があがる。

シンガポール発最新SNS、なぜ人気なのか

 ボンディーは誕生したばかりのSNSだ。シンガポールを本拠地とするメタドリームが22年12月にサービスを開始。現在は日本のほか、シンガポール、韓国、タイ、マレーシア、フィリピン、台湾の7カ国・地域に展開する。日本に先駆けてボンディーが流行するタイやフィリピンでは23年1月に米アップルの「アップストア」や米グーグルの「グーグルプレイ」の無料アプリランキングで1位を獲得した。

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