バスケットボール漫画「スラムダンク」を原作としたアニメ映画「THE FIRST SLAM DUNK」の人気がアジアを席巻している。日本では2023年2月7日に興行収入100億円を突破したほか、韓国でも公開から1カ月あまりで観客数が285万人を突破。台湾や香港・マカオなどでも公開され人気を集め、グッズや聖地巡礼のために日本に来る外国人も多い。
2023年2月初旬の夕方、スラムダンクの聖地として有名な江ノ島電鉄・鎌倉高校前駅そばの踏切には約50人のファンが押し寄せていた。電車が通るたびにスマホなどを向けて撮影。日本語だけではなく異国の言葉も聞こえてくる。
台湾から家族4人で来た47歳の男性は「16歳の頃、漫画のスラムダンクにはまってからずっとファン。今回の映画も素晴らしかった。ここに来るのは4回目だけど、家族で来たのは初めて。(何回も来るのは)『好きだから』という以外に理由は必要ないね」と話す。
韓国から来た22歳の男女は「映画もアニメも見たことがないけれど、SNSやショート動画でこのスポットが話題になっているので来てみた。帰国したら映画を見てみたい」と話す。
グッズを買いに日本に来た人も。インドネシアの女性(32)は東京・渋谷で1月末まで開かれた期間限定のポップアップストアを訪れた。「グッズを手に入れるために1週間のバケーションを取った。少し並んだけれど、タンブラーやキーホルダーを購入できてとても満足している」と笑顔だ。
スラムダンク映画版、韓国で285万人動員
スラムダンクの漫画は韓国や香港、台湾、タイなど、世界25の地域や国で出版された。アジアでは日本と同じく1990年代を中心に展開され、いまだに「スラムダンクファン」が多くいる。今回の映画ではキャラクターのスピード感と映像への没入感、これまで描かれてこなかったストーリーが日本だけでなくアジアを中心に世界で話題を呼んでいる。
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