X JAPANのリーダーで作詞家、作曲家として米ロサンゼルスを拠点に活躍するYOSHIKIさん。音楽活動の一方で、日本コカ・コーラとのコラボ商品や自らの着物ブランドを立ち上げるなどビジネス面でも活動の幅を広げている。多くのファンを抱え、インフルエンサーとしても発信するYOSHIKIさんに、新たなビジネスのあり方を聞いた。

※「日経MJ」2022年9月5日付記事「YOSHIKIさんの語る音楽と消費」を再構成したものです
インタビューに答えるYOSHIKIさん(東京都渋谷区の日本コカ・コーラ本社)
インタビューに答えるYOSHIKIさん(東京都渋谷区の日本コカ・コーラ本社)

――日本コカ・コーラと「リアルゴールド」でコラボしました。どんな経緯で日本コカと商品を出すことになったのでしょうか。

YOSHIKIさん(以下、YOSHIKI) ある食事会に誘っていただいたときに、日本コカ・コーラのホルヘ・ガルドゥニョ社長を紹介していただきました。一緒にワインを飲んで意気投合したことがきっかけです。「Nothing is impossible(不可能なことは何もない)」という言葉に共感してくれて、気持ちや向かっているところが一致したというのが大きいですね。

 コカ・コーラはやはり世界のブランドです。もしコラボをやるんだったら、世界的なブランドと仕事をしたいなと日ごろから思っていました。もともと僕はエナジードリンクが好きなんです。商品のデザインも気分が上がりますよね。勢いがあるというか。

――YOSHIKIさんは着物ブランドやワインも手掛けています。ミュージシャンがここまでビジネスに取り組むのは珍しいのではないですか。

YOSHIKI 米国に30年近く住んでいるのですが、有名なアーティストがビジネスを手掛けることはよくあります。例えば(人気歌手の)リアーナさんが仏LVMHモエヘネシー・ルイヴィトンとブランドを立ち上げて大成功されました。あとは(ラッパーの)カニエ・ウエストさんはアディダスとブランドを立ち上げたり、(ラッパーの)Jay-Z(ジェイ・ジー)さんは音楽配信会社を買ってしまったりしてます。だから、あまり特殊なことをやっている感じはないですね。

 逆に当たり前なことをやっていると思っています。100%音楽家っていう人はいないと思うんです。どんな人でも皆さん仕事をされている時間もあるけれど、それが100%ではないじゃないですか。僕らはやっぱり80~90%音楽をやっているんですけど、残りの10~20%で別のこういうことをやっているって、すごい普通な気がするんです。

日本コカ・コーラと「リアルゴールド」でコラボした(東京都渋谷区の日本コカ・コーラ本社)
日本コカ・コーラと「リアルゴールド」でコラボした(東京都渋谷区の日本コカ・コーラ本社)

――アーティストのあり方も変わってくるのでしょうか。

YOSHIKI ミュージシャンっていろんなインスピレーションを得るのに常にアンテナを張っているわけじゃないですか。時にはすごくマーケットリサーチをすることもあります。そういったなかで、こういったことが起こるのはすごく自然なことですよね。音楽だけを提供しているわけでなくて、ライフスタイルを僕らは提供していると思うわけです。

消費者の方を幸せにする=僕らも幸せになれる

――ビジネスで一番大事だと思うことはなんですか。

YOSHIKI お金に執着しないということです。賛否があると思うんですけど、僕は収益は後からついてくるものだと思っているんですよ。何かを追う人生は嫌だなと思っていて。お金を追うと、一生お金を追うことになる気がするんです。夢を追えば、お金は勝手についてきます。

 僕の周りには大企業の経営者の方が結構いるわけです。その方たちと話すと「なんで僕らは国内総生産(GDP)やお金の価値で世の中を測るんだ」とおっしゃいますね。必ずしも生産性があって、お金持ちの国がハッピーだとは限らないじゃないですか。もう時代が変わってきているんだ、考え方を変えるときなんじゃないかと僕は思ってます。

――つまり消費者をどう幸せにできるかを重要視していると。

YOSHIKI チャリティーもやっていますが、人を助けることによって自分が救われるんですね。そういう考えは連鎖します。「消費者の方を幸せにする=僕らも幸せになれる」ということなのかなと思いますね。

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